まずはショートヘアに似合う服装選びのポイントを紹介します。
ショートヘアにするとき「幼く見られないか」という点が気になりますよね。こんなときは黒・白・グレーのベーシックカラーでまとめると、落ち着いた印象になって幼く見える心配もないでしょう。
小顔効果の高いショートヘアは、ビッグシルエットの洋服を合わせることでさらに小顔効果を高められます。秋冬のコーデではボリュームのあるニットや、アウターなどビッグシルエットを着る機会が増えますが、ショートヘアにしておくと、抜け感も演出できてお洒落に着こなせるでしょう。
ショートヘアにするとハンサムな雰囲気の印象を持たれがちですが、フェミニンなコーディネートや可愛らしいワンピースにもぴったりです。前髪で雰囲気をだしたり、後ろ髪を外ハネにしてみるだけで、ぐっと女性らしさが増します。
ショートヘアの女子がマキシ丈ワンピースを着たときも小顔に見えやすくなります。身長の低さが気になる場合は厚底靴を合わせるとよいでしょう。
顔周りがすっきりとして見えるショートヘアには、大ぶりのピアスやイアリングをつけてこなれ感を出すのもおすすめです。幼く見えがちなコーディネートは小物を足すことで抜け感をプラス。大人な雰囲気でお洒落に演出してくれます。
次にショートヘアに似合う服装を年代別に紹介します。
ボーイッシュなバイカーパンツを合わせたカジュアルコーデには、メイクや髪型の抜け感の演出がマスト。ショートヘアならその条件が簡単にクリアできます。
夏はサッと着られるワンピースが活躍する季節。ただ、ロングヘアだと女っぽくなり過ぎてしまうことも。その点、ショートヘアだと適度に女っぽいコーデにまとまっておしゃれに決まります。
ラップデザインのワンピで夏らしさを取り入れて。ショートヘアだと絶妙におしゃれな雰囲気を演出できます。
20代のショートヘアの方は、サロペットを着ると子どもっぽくなってしまわないか心配ですよね。そんな時の着こなしのコツは、メイクや小物使いを大人っぽくまとめること。
サロペット自体をブラックにしたり、アクセントとしてカラーを加えたりすることで、ぐっと大人っぽくおしゃれに仕上げてみましょう。
パーカーやサルエルパンツといったメンズライクなアイテムを使ったコーデも、30代のショートヘアの方なら、大人の女っぽさを滲ませながら着こなせます。
メイクやアクセサリーで色っぽさをプラスすることで。ショートヘアならではの抜け感のあるメンズライクコーデに仕上がります。
ショートヘアは動きを出したアレンジにして、より抜け感をアップさせるのもポイント。30代らしい女っぽさも感じる力の抜けた大人カジュアルが似合う髪型です。
冬はダークトーンのアイテムが多いので、どうしてもコーデが重い印象になってしまいます。ブラウンやブラックといった冬コーデの定番カラーも、髪型がショートヘアだと重くなり過ぎずにおしゃれにまとまります。
春夏のスカートコーデを軽やかにまとめることができるのはショートヘアならでは。ミリタリー調の洋服もスカートなら子供っぽくならずにお洒落に着こなすことができます。ショートヘアは女性らしいアイテムを今の気分で着崩すことができます。
ショートで長身の方は、難易度の高いアイテムも着こなすことができるのがメリット。モード感が強いロングジレは普段のコーデに取り入れると違和感を感じてしまうことも。
その点ショートで長身の方なら、さりげなくコーデにプラスできておしゃれに着こなせます。40代の方らしい大人っぽい着こなし方も効いて◎。
秋のフーディを使った大人カジュアルコーデは、かごバッグを取り入れてトレンド感をプラス。ショートヘアがほどよいレディさとカジュアルさをプラスし、バランスを取ってくれるでしょう。
ここではシーン別のショートヘアに似合う服装を紹介します。
まっすぐな首元のラインが大人っぽく、知的な印象を与えるスクエアネック。ロングヘアならせっかくの首元のラインも隠れがちですが、ショートヘアならきれいに見せることができて、スクエアネックの魅力を一段と引き出せます。
クールで大人っぽい印象のショートヘアだからこそ、ロマンティックなアイテムも甘過ぎにならずに着こなすことができます。ガーリーで着こなすのが難しそうなティアードワンピースも、ショートヘアならデートにぴったりのフェミニンさをほどよく加えてくれますよ。小物は黒でまとめて、全体の印象を引き締めています。
パッと目を引く、ギンガムチェックが印象的なフレアスカート。一枚でおしゃれな雰囲気を作ってくれるので、女子会にはぴったりです。
スカートが印象的な分、トップスはシンプルにするのがポイント。基本座ったままで上半身しか見えない時間が長いので、顔周りを華やかにできるように、アクセサリーなどの小物にも凝るとよりおしゃれに見えます。
歩き回ったり、試着のために脱ぎ着を繰り返したりするショッピングの日は、動きやすい服装が最適。Tシャツワンピースなら、ショップ巡りをするときに意識したいトレンド感も兼ね備えています。元々顔周りがすっきりしているショートヘアなので、首元が詰まったデザインでも小顔に見えますよ。
カフェでまったり過ごす日には、服装もリラックス感のあるものを。カーキやベージュなどのアースカラーのアイテムでナチュラル感のあるコーデに仕上げましょう。ワンピースにシャツを羽織ったコーデはショートヘアだとより涼しげに見えますね。
ショートヘアを上品に見せてくれるレースブラウス。デニムを合わせれば、きれい目過ぎないカジュアルピクニックコーデに仕上がります。
ショートヘアなら襟足のカットの邪魔にならないよう、ヘアサロンには首元の開いたアイテムがマスト。それと同時に、カラーやパーマで何時間もずっと座りっぱなしになるので、着心地のよさも重視したいですね。ゆるっとしたワンピースなら締め付け感がなく楽に過ごせる上、ラフで今っぽい雰囲気を作ってくれます。
トレンドのボリュームスリーブを取り入れたニットプルオーバー。ショートヘアは顔周りがすっきりしているので、ボリュームのあるトップスも重たい印象にならずに着こなせます。
他のアイテムはモノトーンでまとめてほどよくモードな印象に。アート鑑賞にマッチする、洗練されたスタイルに仕上がっています。
ヘアアレンジで華やかさを演出しにくいショートヘアは、結婚式やパーティーでは服装で特別感を演出して。総レースのワンピースなら、ショートヘアでもお祝いの気持ちを形にできる華やかさが出せますよ。
マニッシュな印象があるショートヘアは、メイクで女性っぽさを出すのがポイントに。パーツ別にそのコツをご紹介します。
■ベースメイクはツヤ肌に
ショートヘアの場合、ツヤ肌に仕上げるとフレッシュで透明感がある印象に。パウダーファンデではなく、リキッドファンデやクッションファンデでツヤ感を出しましょう。
また、ハイライトを使うことでも肌のツヤをプラスすることができます。おでこや鼻筋、頬の高い部分、目の周りのCゾーン、顎などにハイライトを入れると、顔の立体感が引き立つツヤ肌に。
■リップメイクにポイントを
ショートヘアの女性らしさを引き出してくれるのが、リップにポイントを置いたメイク。発色のよいものを選んでリップを強調すると、大人の女性を演出できます。特に深みのある赤やボルドーなどを選ぶと、ボーイッシュに見えがちなショートヘアに大人っぽさをプラスできます。
■アイメイクはナチュラルに
リップにポイントを置く分、アイメイクは引き算で控えめに。ベージュやブラウンなどのヌーディーなカラーや、ピンクやオレンジなどの肌なじみのよいカラーのアイシャドウで、陰影をつけるのがおすすめです。
アイラインはまつ毛の隙間を埋めるように細めに入れて、ナチュラルに目力をアップ。目尻を少し長めに引くと大人っぽい目元になり、アイシャドウで色を使わなくても印象的な目元を作れます。
■チークは斜めに入れてシャープに
リップにポイントを置くため、チークは入れ過ぎないようにするのがポイント。顔色が悪く見えないようならチークレスでもかまいません。チークを入れる場合は丸く入れるのではなく、サッと斜めに入れると大人っぽい印象になります。クリームチークを使うと、自然に上気したようなナチュラルな血色感を出せますよ。
ナチュラルなツヤ肌を作れるリキッドファンデーション。軽やかな付け心地で薄づきなのに、毛穴や色ムラなど気になる肌悩みは自然にカバー。素肌感のある、フレッシュな肌に仕上げられます。色展開も日本人の肌になじみやすいカラーになっています。
プチプラなのに、繊細で上品なパール感がデパコスのようなクオリティだと評判のハイライト。目の周りや頬の高い部分に入れることで、濡れたようなツヤ感を肌にプラスできます。チークを入れ過ぎてしまったときのぼかしにも使えますよ。
ウォータープルーフで涙や皮脂に強く、にじみにくさが抜群のリキッドアイライナー。きれいなラインが長時間続くのに、オフするときはお湯で簡単に落とすことができます。
筆先が0.1mmと極細なので、まつ毛の隙間を埋めたり、目尻のラインを描いたりしやすいのも魅力。筆にコシがあるのでラインがぶれにくく、均一な太さでアイラインを描けますよ。
ゆっくりと唇の上を滑らせれば、高発色で大人っぽいリップメイクができるリップ。ショートヘアならしっかり塗るのがおすすめですが、さらっと塗ればナチュラルでフレッシュな印象にもできるので、シーンや気分に合わせて使い分けることも可能です。
カラー展開はパーソナルカラーごとにラインナップされているので、色選びに失敗しにくいのも魅力。特にRD430はイエベ・ブルべに関係なく似合うカラーで、ピンクがかった上品な赤はショートへアにもぴったり。
発色がよくて使いやすいクリームチーク。肌なじみがよいので、ナチュラルな血色感を頬にプラスすることができますよ。発色が良い分、付け過ぎるとチークだけが悪目立ちしてしまうので、少しずつ様子を見ながら付けて仕上げにスポンジでぼかすようにしましょう。
ハットは、フェミニンな服装にもクールでマニッシュな服装にも似合う帽子。スタイリッシュな印象で、コーデのアクセントになります。
そんなハットは、ショートヘアに似合う帽子の一つ。ショートヘアは髪のボリュームが少なく、服装のバランスを取れないことがありますが、ハットをアクセントにすると全体のバランスが整っておしゃれに見えます。
夏はストローハットやペーパーハット、冬はウールハットなど素材次第で季節感を出せるのも嬉しいポイントです。
ベレー帽は、秋冬に定番の帽子。最近は、サマーベレー帽も登場していてシーズンレスで楽しめます。ベレー帽の魅力は、1つで服装の雰囲気を変えられること。シンプルな服装でもベレー帽をポイントにすると、グンとおしゃれ度が上がります。
ショートヘアの人がベレー帽を被るなら、髪の長さに合わせて被り方を変えるのが垢抜けるためのコツ。ベリーショートは深めに被ってすっきりとさせると、さわやかなイメージになります。
一方、ショートボブなどの長めのショートヘアの人は、浅めにベレー帽を被ると服装とバランスを取りやすいです。
ショートヘアの人には、キャップも似合います。しかし、服装によってはボーイッシュになりすぎることもあるので、キャップを被る時はコーデに注意が必要です。
ショートヘアの人がキャップをコーデに使う時のポイントは、女性らしさを感じるアイテムを一緒に取り入れること。ワンピースやスカートなどのフェミニンなアイテムを合わせれば、カジュアルさと甘さを兼ね備えた大人っぽい服装になります。
キャップとリラックス感のあるワンピースのコーデは、こなれ感があり、男性ウケも女性ウケも良いです。
キャスケットは、立体的なシルエットと短めの前びさしが特徴の帽子。トレンド感があり、被るだけで一気に服装をアップデートできると注目を集めています。
丸みを帯びたキャスケットは、ショートヘアのボーイッシュなイメージを和らげてくれるおすすめのアイテム。適度に女性らしさをプラスして、柔らかい雰囲気に見せてくれます。
ショートヘアの人がキャスケットを被るなら、前髪やサイドの髪を入れ込むのがおしゃれに見せるコツ。顔周りがすっきりとして表情も明るく見えるでしょう。
秋冬に流行るニット帽もショートヘアに似合う帽子の一つ。カジュアルな服装と相性が良く、普段使いにぴったりです。
ショートヘアの人は、浅めにニット帽を被って前髪や後ろの髪を出すのがおすすめ。サイドの髪は耳にかけたり、帽子に入れたりすると、さわやかな印象になるでしょう。長めのショートヘアなら、片方の髪だけを耳にかけてアシンメトリー風にしてもおしゃれです。
最後に、ショートヘアに似合いにくい服装を紹介します。これらの服装をするときには、少し工夫をすることで、よりおしゃれに着こなしましょう。
ショートヘアの人はボーイッシュなイメージ。カジュアルなアイテムだけを使った服装を選ぶと、少年のように見えてしまうことがあります。
大人可愛いカジュアルコーデにしたいなら、1点フェミニンなアイテムを使うのがコツ。例えば、ラフなTシャツとデニムのコーデにパンプスやストール、ミニバッグなどをコーディネートすると、適度に女性らしさを出せるでしょう。
ショートヘアの人は、シンプルすぎる服装が似合わないことがあります。顔周りに髪がないため、ベーシックカラーの無地のトップスなどを着ると、物足りないイメージになってしまうのです。
シンプルな服装が好きなショートヘアの人は、アクセサリーなどで華やかさを足すのがポイント。ネックレスやピアスなどを着けると、一気に垢抜けられるでしょう。赤などの差し色のバッグや靴を使うのもおすすめです。
顔周りがすっきりとしたショートヘアの人は、小顔に見えます。そのため、ボリュームのあるトップスとボリュームのあるボトムスを組み合わせた服装を選ぶと、顔と服のバランスを取れないことが多いです。
バランスが悪いと感じたら、ピタッとしたシルエットのトップスを着るのがおすすめ。リブニットやコンパクトなTシャツなどのアイテムを使えば、全体のバランスが良くなって、さらにスタイルアップできます。
ショートパンツは、大人の女性にもトレンドのアイテム。しかし、顔や頭のシルエットがコンパクトなショートヘアの人がショートパンツを穿くと、上半身も下半身も軽くなって物足りないイメージになります。
また、ボーイッシュなショートヘアの女性がショートパンツを取り入れると、少年のような雰囲気になるという声も少なくありません。
ショートヘアの人がショートパンツを使うなら、上半身にボリュームを出すのがポイント。ふんわりとしたトップスを着ると、バランスを取れるだけでなく、女性らしさもプラスできます。
洋服などに使われる「生地」とは、経糸と横糸を直角に織った布のことです。
・平織り:たてと横を交互に織るシンプルな生地。
・綾織(あやおり):斜めの綾が現れる織り方でツイルとも呼ぶ
・朱子織(しゅすおり):たて横どちらかの糸が少なく光沢がある生地
この3つの織り方が基本となり、織り方をアレンジしたり、糸を変えたりすることでたくさんの種類の生地が生まれます。
まずは平織りの生地の種類から紹介していきます。
ブロードは、元々はウールの糸を使った生地のことですが、現在は木綿やポリエステルを使ったものも多く、ドレスシャツの生地によく使用されています。
ぎゅっと高密度に織られた生地で、ほんのりハリがあるためカジュアルなアイテムでも見た目が綺麗にみえます。
オックスフォードは、たてと横に2本づつの糸を引き揃えて織り、その糸の太さによってさまざまなタイプの生地があります。
カジュアルシャツに使われるのは太い糸で織ったもので、「ヘビーオックス」とも呼ばれます。厚めの生地で通気性が良く、洗濯後には程よいしわが入るため、ラフに着こなすのにおすすめです。
また、ドレスシャツに使われるオックスフォードを「ピンポイントオックス」「ロイヤルオックス」と呼び、細い糸を使用しているため、シルクのような柔らかい光沢があります。
シャンブレーはたてに色の糸、横には白糸を使った生地です。軽くて薄い生地なので、シャツやワンピースに使用されることが多いです。
木綿や麻の糸を使った生地が中心で、その通気性の良さから夏の生地として人気があります。
ボイルとは、ボイル糸という強撚糸を使用した、薄くて透け感のある生地を言います。
シャリっとした手触りで、夏のブラウスやスカートなどによく使われています。
ローンとは、とても細い糸を使用している生地。薄くうっすらと透け感があり、さらっとした手触りです。
高密度のブロードに対してローンは、密度を荒くしています。
名前の通り、帆船の帆に使われていたという帆布。英語では「キャンバス」と呼ばれます。
帆布は丈夫な生地なので、トートバッグやスニーカーのほか、跳び箱や体操マットなどに使用しています。
ギンガムは、先染めの糸と白糸を使って織られたチェック柄の布です。
また、ギンガムの生地以外でも2色を使った細かい格子柄を「ギンガムチェック」と呼びます。
フランス語の「薄い布」を意味する言葉が語源となったシフォンは、薄くて軽くて柔らかい生地です。
絹を使っていますが、光沢感は少なく透け感があるのが特徴。ドレスやシャツ、ランジェリーなどに使われる素材で、エレガントにみせます。
シャンタンは、たてに絹糸を使い、横に玉繭からとった節のある玉糸を使った生地です。
玉糸を使うことでできる節が特徴で、程よい光沢とハリがあります。ブラウスやドレスなどによく使用されます。
タフタは、繊維がバラバラにならないように捻りをかけた撚糸を使った絹の織物です。ツヤがあり横方向のうねができるため、しわになりにくく、ドレスやブラウス、傘、服の裏地などに使われています。
現在は絹の他に、ポリエステルやナイロンを使ったタフタも多く登場しています。
次に、綾織の生地の種類を確認していきましょう。
ギャバは高密度に織られた綾織の生地で、トレンチコートや制服、パンツなどに使われます。
丈夫で雨や風を通さない、防水外套を作る生地として「バーバリー」の創業者が発明した生地です。
フランネルは、柔らかいウールの糸を使った生地で、シャツやパジャマなどによく使われる毛羽が特徴です。また、保温性や弾力性などにも優れており、空気を繊維に含み熱を逃さず暖かさを保ち、服の型崩れを防ぎます。
フランネルには、綾織りタイプと平織りタイプの2種類があります。
デニムは太い糸(10番手以上)を使った生地で、インディゴで染めた経糸と、色を入れていないさらし糸を横に使って織られています。
洗っていない状態だと濃いインディゴブルーですが、洗いをかけたり加工をすることで色が落ち、さらに緯糸の白色が目立つようになって味わい深い生地になります。
また、中にポリウレタンの糸を合わせて使ったストレッチデニムの生地もあります。
デニムと似たイメージのダンガリーですが、こちらは染めた糸を緯糸に使っています。
また、デニムはインディゴで染めた糸を使いますが、ダンガリーはインディゴ以外の染料で染めたものも含まれることも特徴です。
カルゼははっきりと斜めの畝(うね)がわかるのが特徴の生地で、ハリと光沢感があります。さらに、しわになりにくく伸縮性があるため、コートやパンツなどに使用されることが多いです。
ウール素材や綿素材など、さまざまな素材と合わせて作られています。
ツイードは先染めをしたウールの太い糸を使って織られた生地。綾織以外にも平織りで織られたツイードもあります。
チェック柄やニシンの骨のようなヘリンボーン柄など様々な柄のツイードがあります。糸を何色も使い織り上げるため、鮮やかなグラデーションの色味を出せます。セレモニーなどのドレスにぴったりです。
短くて太い羊毛を使った紡毛糸(ぼうもうし)と呼ばれる糸を使って織った生地を、水につけて縮ませる縮絨(しゅくじゅう)加工を施したのがフラノです。
キュッとまるでフェルトのように目が詰まっていて、起毛感があるのが特徴です。
サキソニーは、フラノと同様に紡毛糸を使った冬の生地の一つです。
フェルト状にする縮絨(縮絨)という加工を軽く行うことで、柔らかく仕上げます。触り心地が良く暖かいので冬のファッションアイテムに使われます。さらに、程よい光沢がありスーツやスカート、コートなど幅広いアイテムに使用されます。
メルトンは、紡毛糸の中でも特に太くて柔らかい糸を使用し、フェルト状にした生地のことです。さらにブラシをかけることで細かくて短い起毛で生地全体が覆われたような柔らかい質感に仕上がります。
保温性や柔軟性が高いメルトンは、冬のコートの素材として活躍することが多いです。
次に、朱子織の布地の種類について確認していきましょう。
サテンは、5本以上の経糸と緯糸を使った織物である朱子織の生地です。経糸か緯糸のどちらかだけが表に見えるようになっており、光沢があって柔らかな質感が特徴です。
華やかなドレスやブラウスなどに使われる他、滑りが良いので裏地にも活用されます。
またサテンといえば、シルクやポリエステルなど光沢のあるものが知られていますが、木綿や麻などを使ったサテンもあります。
綸子(りんず)とは、朱子織の表と裏を使って柄を作った生地です。
薄手でつやがあり柔らかな質感が特徴で、訪問着や伊達襟に使われます。
経糸と緯糸に違う色を使って朱子織で模様を出したのが緞子(どんす)です。
綸子に比べると地厚でさらに高級感があります。着物や帯、座布団などにも使われます。
ジャージ素材の生地も人気があります。ジャージと、スウェット生地について紹介します。
ジャージはいわゆる表目だけのメリヤス編みのことで、優れた伸縮性が特徴です。
動きやすさからスポーツウェアはもちろん、ジャージのさらっとキレイな生地感を活かしてスーツなどにも使われます。
スウェットはジャージ同様のメリヤス編みの生地で、特に汗を吸いやすい綿素材を使った生地です。
さらに、外側にジャージ素材を使用、内側はパイル状の生地を使って防寒性をプラスしています。