マジックテープとは?

スニーカーのマジックテープ部分

マジックテープの正式名称は「面ファスナー」といいます。日本では株式会社クラレの商標である「マジックテープ」の方がお馴染みの名称ですね。アメリカでは「Velcro(ベルクロ)」と呼ばれています。

マジックテープは、起毛した面同士を押し付けるとひっつくので、袋ものの蓋部分やカバンのポケット、スニーカーのベルト部分などに使用されています。

マジックテープは押し付けただけで何故ひっつくのでしょうか。マジックテープの面部分は2つの異なる形状になっていて、一つがフック状、もう一つがループ状になっています。ふわふわしたループ状の面に、チクチクしたフックが引っかかってひっつき、離れなくなるのが仕組みです。

マジックテープのループ面とフック面、上下をどっちにしたらいい?

マジックテープのループ面とフック面

マジックテープを取り付けるときに迷うのが、ループしている面とフックしている面を上下どちらに付けたらいいのか、ということです。

通常は、ふわふわしているループ面を下にして、チクチクしているフック面を上にするのが基本です。

ただし、例外もあります。帽子のキャップの後頭部にあるマジックテープは、髪や頭皮に触れる可能性のあるかぶせる方をふわふわしているループ面にしてあります。つまり、チクチクしているフック面をかぶせる方に使うと、肌に当たって痛かったり、髪と絡まる可能性があるからです。

ループ面とフック面のどちらの面を付けるかは、取り付けるアイテムに応じて変えて構いません。フック面は物に絡みやすいので、そういった面の特性を考慮して決めてください。

マジックテープの種類

コートのマジックテープ部分

マジックテープは取り付ける方法に応じて、いくつか種類があります。大きく分けると以下の3つです。

■裁縫で取り付けるタイプ
■アイロンで取り付けるタイプ
■粘着(両面テープ、接着剤)で取り付けるタイプ

それぞれのタイプで、取り付けるアイテムに向き不向きがありますので、それぞれの種類別に付け方と一緒にご紹介します。

マジックテープの種類【1】おままごとなど手芸アイテムにおすすめな裁縫タイプ

マジックテープをミシンで付ける様子

おままごと用や手芸アイテムなど布製のものにマジックテープを付ける場合は、裁縫タイプがおすすめです。裁縫タイプはミシンで縫い付ける方法と手縫いする方法があります。マジックテープは固いので、手縫いするのは大変です。ミシンで縫い付ける方が簡単に付けられます。

■ミシンで付ける方法
①使いたい寸法をはかり、マジックテープを切ります。
②ミシンの針は固いものを縫うための太い針をセットします。
③縫い付ける前にフック面の方は少し準備が必要です。切り取った方の端のフック部分を2列ほどはさみでカットします。反対側も同様に切りましょう。ミシンの針がフックに引っかかってうまく縫うことができないのを防ぐためです。
④マジックテープのまわりを四角く縫っていきます。

■手縫いで付ける方法
手縫いで縫う場合もミシンで縫う場合と同様に、マジックテープのまわりを四角く縫います。縫い方は、指ぬきやシンブルを使って針を押すようにしてまつり縫いで付けます。

■粘着タイプはNG
粘着タイプの粘着部分が弱まってくると、縫い付けて再利用したいと思いますよね。そうすると、針がベタベタになってしまいます。ですから、粘着タイプの縫い付けはおすすめしません。ちなみに、針のベタベタは市販のシール剥がしできれいになります。

マジックテープの種類【2】時短派やドール服ならアイロンタイプがおすすめ

アイロン

アイロンで付けるタイプは手軽に付けられて、縫い跡が残らないのが魅力で時短派におすすめです。マジックテープの裏側に熱が加わるとくっつく加工がしてあります。ポイントはアイロンの温度を中温に設定すること。高温すぎるとマジックテープが溶けてしまいます。

洗濯を重ねるものにアイロンで付けるタイプは不向きです。耐久性では裁縫タイプに劣るので、剥がれてくることも。再度アイロンを当てれば、またくっつく商品もあります。

繰り返し洗濯することがないドール服などには、アイロンタイプをおすすめします。

マジックテープの種類【3】本格派は粘着タイプがおすすめ

マジックテープ

縫製できないプラスチックや金属にマジックテープを付けたい場合は、裏面が両面テープになっていたり、接着剤が付いている粘着タイプがおすすめです。

両面テープには超強力な粘着タイプもあるので、部屋のインテリアなどに色々な使い道がありそうです。

粘着タイプは布には接着しないので向いていません。布には裁縫タイプやアイロンタイプを選びましょう。

おすすめのマジックテープ

ドリームコーポレーション『バリットくん強力タイプ面ファスナー』

ロングセラー商品『バリットくん』は、毛足が長く高密度のフェルト素材でできているため接着力が抜群です。簡単に縫い付けることができますし、市販の接着剤で貼り付ける事もできます。

手芸アイテムからDIYまで、幅広い用途で愛され続けている商品です。

クラレファスニング(kuraray) エコマジック『マジックテープ (15RH)アイロン接着用』

こちらもロングセラー商品。特殊な熱接着素材が施されており、アイロンで簡単に取り付けができるマジックテープです。コットン素材やポリエステル、麻などの一般的な手芸素材に適しています。洗濯によりマジックテープの端が剥がれてきた場合は、再度アイロンを当てると元どおりになるという優れものです。

 

クラレファスニング(kuraray)『エラストマジック(CP-34)』

こちらはゴムのように伸縮性のある素材のマジックテープです。ミシンも接着剤にも対応。伸び縮みする生地に沿って貼り付けたり、局面にも取り付け可能です。

洗濯やドライクリーニングにも対応しているため、体操着や稽古着に向いているでしょう。

スリーエム ジャパン(3M)『メカニカルファスナー(NC-2141, NC-2841)』

フック面とループ面を貼り合わせた際の厚さがなんと0.7mm以下という、圧倒的な薄さを誇るのがこちらのマジックテープです。

マジックテープ特有のごわつきや違和感が気になる方にはおすすめです。柔らかい素材で作られているので、お子様やデリケートな肌の方の衣類にも安心して使用することができます。

薄くても強度は十分あるため、繰り返し使えてコスパも◎。

factus『面ファスナー 両面テープ(FSN-11BK)』

こちらは幅広タイプ。シール状の接着タイプなので、ハサミでカットしてインテリアや生活小物の固定に使用することが出来る便利なマジックテープです。

ガラス面やタイル、金属、プラスチックに対応しています。ただし、布には対応していません。

クラレファスニング(kuraray) エコマジック『マジックテープ 丸型(10RP) 粘着用』

一般的なマジックテープは貼り付けるサイズにカットする必要がありますが、こちらはすでにカットされているので、気軽に使用することができます。

ただし、丸型のマジックテープは、小さめのサイズのものが多いので小物や部分使いに向いています。

【応用編】マジックテープの付け方をご紹介!

マジックテープの応用編【1】おくるみやドール服は裁縫タイプを

スタイ

ママになると、赤ちゃんの洋服類や小物をハンドメイドする場合がありますよね。例えば食事タイムに欠かせないのがスタイ(よだれかけ)。首の後ろ側の合わさる部分にマジックテープが使えます。

また、赤ちゃんのモロー反射の防止に、おくるみにマジックテープをつけるといった場合もこちらのタイプがいいでしょう。

モロー反射とは赤ちゃんの原始的な行動で、腕を広げる動作です。寝ている間に腕が勝手に動くので、赤ちゃん自身がびっくりして起きてしまう場合があります。

寝ている赤ちゃんの体を毛布やおくるみで優しく包むと、安心してよく寝てくれるそうですよ。

マジックテープを剥がす時に「ビリビリ」と音がするので、小さめにカットして縫いつけることをおすすめします。

ドール服のワンピースなどの洋服の背中側の合わせ部分にもマジックテープがぴったり。どちらにしても、洗濯を重ねるアイテムなので裁縫タイプが向いています。

マジックテープの応用編【2】フェルトは手芸ミシンや接着剤タイプが◎

フェルトを使ったハンドメイド

ハンドメイドをしていて、フェルト素材にマジックテープを付けるケースも出てくると思います。その場合はミシンや接着剤タイプがおすすめです。

手縫いはマジックテープの厚みとフェルトの厚みでかなり縫うのが大変なので、あまりおすすめできません。フェルトは起毛しているので、アイロンタイプや両面テープタイプはうまく接着しない可能性があります。

マジックテープを長持ちさせる裏技

マジックテープ 原因

靴や鞄のマジックテープがくっ付かなくて困ったことはありませんか?
マジックテープの粘着力を復活させる裏技をご紹介します。

粘着力が弱まる1番の原因が、洗濯と静電気により絡まったゴミ。
マジックテープは絡みやすい特性をしているので、洗濯を重ねるうちにゴミが絡まってしまいます。

また、マジックテープは貼ったり剥がしたりするたびに静電気が起こっています。この静電気が、ゴミやほこりを吸い寄せてしまうんです。
こういった小さな原因を積み重ねてしまうことで、マジックテープの粘着力が弱まります。

ゴミだらけのマジックテープをご家庭にある道具をつかって簡単に復活させる方法を紹介していきます。

マジックテープを長持ちさせる裏技【1】ガムテープ

ゴミやほこりがくっ付いているなら、ガムテープでペタペタ取り除いてみてください。
よくあるガムテープを指に巻き付けるだけなので、手っ取り早く対応できます。

マジックテープを長持ちさせる裏技【2】コロコロ

広い面のマジックテープを復活させるならコロコロがとても便利です。
みんなが大好きなお掃除アイテム、コロコロ。(正式名称は「粘着カーペットクリーナー」)吸着力の落ちたマジックテープの上でコロコロと転がすだけなので、お子さんでも簡単に出来そうですね。

小さなマジックテープを復活させるには、コロコロではやや大きいので、応用が効くガムテープの方が適しています。

マジックテープを長持ちさせる裏技【3】歯ブラシ

ゴワゴワしたほこりが絡まっているなら、使い古しの歯ブラシで表面をこすってみましょう。
とくにほこりが溜まったモヘア状のフック面には歯ブラシがぴったりです。
コロコロを使っても細かいゴミが残るときには、仕上げとして歯ブラシを使うとおすすめです。

マジックテープを長持ちさせる裏技【4】つまようじ

出先などでマジックテープのゴミが気になったときには、割り箸などについてくるつまようじも活用できます。
つまようじなら奥に入ったゴミも簡単にすくい上げることができるので、指でつまめないときに便利です。

弱まったマジックテープを見たら「ゴミだらけだった!」という人はこんな方法をつかってマジックテープを復活させてみてはいかがですか?
ゴミさえ取ってしまえば一時的にでも粘着力が復活するので、すぐにでもお試しください。