まずは、結婚挨拶の場における服装マナーについてご紹介します。結婚挨拶では、「清楚」な服装を心掛けるのが絶対条件。スーツやワンピースのような、きちんと感のある服装で出向きましょう。
顔合わせや結納ほどのかっちり感は必要ないので、親世代が見ても「きれいめ」に見えるようなファッションを選んでください。
また、自分の両親の元に彼が挨拶に来る場合でも、ラフすぎるファッションはNGです。リラックスできる自宅であっても、彼の服装とのバランスを考えなければなりません。
そこで次に、結婚挨拶におすすめの服装を17パターン厳選してご紹介します!ぜひ参考にして、服装に自信を持って彼の両親の元へ足を運んでください。
■5分前に着くようにする
遅刻は厳禁です。ただ、迎える側も準備などがあるため、早く着き過ぎるのも考えものです。約束の時間の5分前に着くようにするのがよいでしょう。
■コートを脱いでから玄関に入る
コートは玄関前で脱ぐのがマナーです。傘もたたんでから入るようにしましょう。
玄関に入る際はお尻を相手に向けないようにし、ここで一度挨拶をします。「お上がりください」と声がかかったら、靴を正面を向いて脱いで上がります。靴を揃えるときも、お尻はななめにして、お尻を向けてしまわないようにしましょう。
■部屋に通されてからも挨拶
部屋に通されたら、席を指定された場合以外は下座に座ります。下座は和室なら床の間から遠い席、洋室ならドアから近い席です。
両親も彼も揃ったら、名前を名乗り、時間を作ってくれたことのお礼を述べましょう。その後、手土産を渡します。
■歓談後、結婚の挨拶を
家族の話や子供の頃の話、趣味の話などで和やかなムードになってから結婚の挨拶をします。この挨拶は彼から切り出してもらいましょう。
■長居せずに帰る
話がひと段落したところで、帰るようにしましょう。あまり長居をしないのがポイントです。
■露出が多い服装
オフショルダーや深いVネック、ミニ丈のスカートなどは好印象を持たれません。清楚なデザインのスカートやワンピースであっても、座ったときに太ももが出ないかどうか注意してください。ノースリーブも避けた方が無難でしょう。
■カジュアルな服装
デニムはトップスにブラウスやニットアンサンブルなど上品なものを選んだとしても、やはりカジュアルなので避けてください。また、ワンピースやスカートもニット素材・ジャージー素材のものはきちんと感に欠けます。
■黒のワントーンコーデ
結婚の挨拶は明るい印象の服が適しています。黒一色だと喪服を連想させてしまうので、やめましょう。
■清潔感・季節感が無い
シワや汚れが付いていたり、ほつれていたりする服は清潔感が無く、だらしないように見えてしまいます。また、例えば春に厚手のニットなど季節感が無い服装もあまりいい印象ではありません。
結婚挨拶の服装に迷ったら、上品な雰囲気を持つワンピースを選べば間違いなし。そこでおすすめのカラーは、「黒」です。黒ワンピなら落ち着いた印象があるため、結婚挨拶の場にふさわしいきちんと感を演出することが可能です。
ワンピースは、タイトなものよりも裾にかけてフレアになっている美しいAラインシルエットのものを選ぶのがベター。小物で色味を入れることで、シンプルでも喪服のようにならずに着こなせますよ。
上品な印象が強いのは、「ベージュ」のワンピース。肌馴染みの良いヌーディーなベージュは主張が控えめな割に、女度をアップしてくれる優秀カラーですので、きちんと感が要される結婚挨拶にぴったりです。
とはいえシンプルなベージュワンピ1枚だと地味に見えてしまうので、小物でアクセントを加えるべき。例えば上品なパールネックレスをプラスするだけでも、一気に華やかな印象に仕上がります。
結婚挨拶では、女性らしいワンピースやスカートのスタイルが好ましいのですが、上品に仕上げるのならパンツスタイルでもOK。そこでおすすめは、デニムパンツ×白シャツで大人っぽく決めたコーディネートです。
デニムパンツは細身のスキニータイプをチョイスし、女性らしいラインを引き立てて。シャツはあえてややゆったりめのものを選んで、ほどよくカジュアルダウンしても良いでしょう。
寒い時期の結婚挨拶では、「きれいめジャケット」を羽織って防寒対策を。普段着のようなアウターはフォーマルシーンには不向きですので、一着きちんと感の強いジャケットを持っておくと良いでしょう。
ジャケットは着丈や袖丈が短めだと、下に切るものとのバランスがとりやすいのでおすすめです。淡いカラーのジャケットをチョイスすることで、清楚で明るい印象を演出できますよ。
夏の結婚挨拶なら、シフォン地のワンピースを選んでみてはいかがでしょうか。涼しげな印象と女性らしい雰囲気を兼ね備えたシフォン地なら、彼のご両親に好印象を与えられること間違いなし。
大人っぽく見えるロング丈のもの、程よい透け感で華やかなものを選ぶと、きちんと感のあるスタイルに仕上がります。
足元はフラットシューズを合わせると上品な印象に。カジュアルテイストが強いシフォンワンピでも、合わせる小物次第ではフォーマルな雰囲気を演出することが可能です。
スーツで結婚挨拶に臨むのであれば、ビジネス感を払拭するのがポイント。きちんと感を残しつつも適度に着崩して、結婚挨拶にふさわしいスタイルに仕上げましょう。パンツでもスカートでも問題ありませんが、女性らしい雰囲気を演出することを念頭に服装を選んでください。
ここでご紹介するのは、ネイビーのパンツスーツのコーディネート。パンツはアンクル丈のテーパードタイプで、女性らしいラインを引き立てています。インナーは柄物ブラウスをチョイスし、ビジネス感を抑えたスタイリングに仕上げているところがポイントです。
それだけでその日のコーデが完成する、優秀アイテムと言えば「セットアップ」。上下の組み合わせを考える手間が省けるのはもちろんのこと、さっと着るだけで完成度の高い着こなしを作り上げてくれるので、結婚挨拶にぴったりだと言えます。
おすすめは、シンプルでほどよくきちんと感があるセットアップ。ロング丈のスカートのものをチョイスすることで、落ち着いた雰囲気を演出することが可能です。
秋冬の結婚挨拶にワンピーススタイルで出向くのであれば、袖のあるタイプを選びましょう。室内ではコートを脱ぐのがマナーですが、その際にノースリーブだと寒々しい印象を与えてしまう可能性があるのです。
そこでおすすめは、ギャザーが入ったおしゃれなワンピース。シンプルな無地のワンピでも、一工夫施されていれば一気に華やかな印象に仕上がります。さらに淡いカラーのワンピースなら、清楚感を演出することができるのでおすすめです。
結婚挨拶では、きちんと感がありつつも程よい抜け感を持つスタイルもおすすめ。例えば、レースブラウスにプリーツスカートを組み合わせて、清楚感のある大人かわいいコーデに仕上げてみてはいかがでしょうか。
ブラウスはインしてあげると、きちんと感を後押しすることが可能。さらにスタイルアップ効果も期待できて、一石二鳥だと言えます。とことん上品な印象を与えられるように追究したコーデです。
フィット&フレアなシルエットが上品なワンピース。膝が隠れる丈感も、きちんと感を演出するポイントです。ウエストのベルトがさりげないアクセントをプラスしてくれます。
淡い色味を選ぶと、簡単に全体の雰囲気を明るくすることができますよ。ベージュは落ち着きがありつつ優しげな印象に。柔らかい雰囲気のコーデにまとめています。
トレンドが続いているレースブラウス。エレガントなので結婚挨拶にもぴったり。ただし、透け感が高いものはセクシーな印象を与えかねないので注意。デコルテが透けているようなものは避けましょう。
スカートは苦手、という場合はパンツスタイルでも大丈夫。しかし、マニッシュにならないように、トップスや色味で工夫をしましょう。
例えば、ボウタイブラウスなら胸元のリボンが女性らしさを演出。ネイビーとピンクの組み合わせは、ほどよくフェミニンな印象を作ってくれます。
結婚挨拶では、きちんと感と同時に明るい雰囲気を作るのも大切。白トップスなら、レフ板効果で顔色を明るく見せてくれますよ。清楚で清潔感がある印象になるのも白トップスの魅力です。
ボトムスにはピンクのスカートを。上品な華やかさを加えることができます。秋冬ならスウェード素材のものを選ぶと、季節感も出せますよ。
きちんと感を重視するなら、ジャケットをプラス。ノーカラージャケットならテーラードジャケットよりも柔らかい雰囲気で着られるので、ビジネスライクになりにくいですよ。
ブラックのワンピースにツイード素材のノーカラージャケットを羽織れば、知的な印象に。小物もジャケットのカラーに合わせて、ブラックでまとめています。
着回し力の高いカシュクールニットは上品な印象のアイテムなので、結婚挨拶でも活躍。ブラウンのカシュクールニットにタイトスカートを合わせれば、落ち着きがありつつ全体の雰囲気が重たくならずにまとめられます。
春夏にぴったりの、爽やかな印象のストライプワンピース。縦ラインを強調してくれるので、スタイルアップして見える効果もあります。シューズでアクセントをプラスすることでグッとおしゃれ度がアップするでしょう。
実家で行うことが多い結婚挨拶ですが、レストランで行われることもあります。実家での結婚挨拶なら、お座敷に通されたときでも座りやすいようにフレアシルエットのスカートやワンピースがベスト。しかし、レストランならタイトスカートでもかまいません。総レースならエレガントな印象で履けますよ。
トップスにはカーディガンを合わせて清楚な印象に仕上げましょう。
■「お義父さん」「お義母さん」と呼ばない
まだ結婚の挨拶が済んでいないのに「お義父さん」「お義母さん」と呼んでしまうのは、早過ぎます。「○○さんのお父さん・お母さん」という呼び方にしましょう。
■食事や宿泊はいったん断る
食事を勧められても、社交辞令である可能性もあります。一度は断る姿勢を見せるとよいでしょう。ただし、すでに交流がある場合などは固辞する必要はありません。
また、遠方の場合は宿泊を勧められることもあります。この場合も断るようにするのが無難です。あらかじめホテルを予約しておきましょう。
■食事の準備は手伝う姿勢を見せる
彼のお母さんが食事の準備をしている場合、「何かお手伝いすることはありませんか」と声をかけましょう。しかし、キッチンには他の人には入ってほしくない、というタイプの人もいますので、断られてまで手伝う必要はありません。そのような場合は「何かあれば、お声かけください。」と言って戻ってしまって大丈夫です。
■ブランド物は避ける
一目でハイブランドだと分かるようなバッグや高価なジュエリーを身に着けていくと、浪費家のように思われないとも限りません。おしゃれでお気に入りだったとしても、第一印象を決める場では使わないようにしましょう。
■パンプスを履く
つま先やかかとが見える、サンダルやミュールはきちんと感を欠きます。また、素足で家に上がるのはマナー違反なので、そういった点からも避けましょう。
ブーツは脱いだり履いたりするのに時間がかかってしまいますし、カジュアル感もあるのでNGです。
■アクセサリーはシンプルに
小ぶりで上品なアクセサリーを選びましょう。華やかさを狙ってあまりたくさん付け過ぎるのはよくありません。
また、結婚の承諾をご両親から頂く前に婚約指輪を付けていくのはやめましょう。婚約指輪を付けるのは、両家顔合わせや結納などからにしましょう。
■ナチュラルメイクで
派手過ぎるメイクもノーメイクもNGです。つけまつげやカラーコンタクトレンズはせずに、健康的で上品なメイクをこころがけましょう。
■清楚な髪型で
顔周りが明るく見えるように、サイドの髪が顔にかからないようにしましょう。ハーフアップは上品な印象になるのでおすすめです。また、前髪が目にかかるのもよくありませんので、長めの場合はワックス等で横に流すようにしましょう。
また、髪色が明る過ぎる場合は、できれば暗めのトーンに染め直すとよいでしょう。
■ネイルはシンプルに
長く伸ばした爪や派手なネイルアートは「その爪で家事ができるの?」と悪印象を与えかねません。短く整え、ベージュかピンクなどのナチュラルな色でシンプルに仕上げましょう。できれば、ネイルは何もしないのが無難です。
彼の両親の好きなものを彼にリサーチしましょう。一般的には和菓子や洋菓子が好まれます。生菓子ではなく、賞味期限が1~2カ月以上のものを選ぶようにします。また、切り分けが必要なものではなく個装されたものがおすすめです。ただし、家族の個数分入っているか、確認してください。
もしお酒が好きなのであれば、好きな銘柄を選ぶのもよいでしょう。手渡すときに「お好きだと伺ったので」と一言添えれば好印象を持たれます。
また、手土産の値段の相場は3,000円ほどですので、目安にしましょう。
ベリーショートやショートヘアの女性は、無理に髪をセットしなくてもOK。ただし、前髪が顔にかかる場合は、自然に流して顔周りをすっきりと見せましょう。
なお、結婚挨拶のときは、トレンドの無造作ヘアやウェットなセットは、避けた方が無難です。両親世代は無造作ヘアやウェットなスタイリングに「だらしない」という印象を持つ人も少なくありません。
清楚感を意識したシンプルな髪型で、好印象を与えましょう。ナチュラルにセットすると、結婚挨拶のときの服装とも馴染みます。
結婚挨拶では、到着時や部屋に通された時、結婚の挨拶をする時、帰宅時などお辞儀をする機会がたくさんあります。お辞儀をするたびに髪が顔にかかったり、手で髪を触ったりすると印象が良くないので、頭を下げた時に髪が顔にかかるなら、ショートでもアレンジが必要です。
顔に髪がかかるショートヘアの人には、耳掛けスタイルがおすすめ。耳掛けスタイルは、顔周りが明るく見えて、彼の両親に好印象を与えられます。
レイヤーが入ったショートの人やベリーショートの人は、髪をしっかりと耳に掛けられないことも少なくありません。お辞儀をした時に、髪型が崩れてしまうなら、ピンを使いましょう。耳の近くでピンを留めると、髪を気にせずにお辞儀ができます。
アレンジに使うピンは、髪に馴染むベーシックなものを選ぶのがポイント。カラフルなピンや装飾が付いたピン、大きいピンなどは幼く見えたり、カジュアルすぎたりするため、なるべく控えた方が良いでしょう。
ボブの人には、毛先を内巻きにワンカールしたアレンジがぴったり。コンパクトにまとまる内巻きワンカールは女性らしく、優しい印象を与えます。
ショートヘアの人と同じく、お辞儀をした時に髪が顔にかからないように、サイドの髪を耳にかけておくのもポイント。前髪は自然に下ろすと、ナチュラルで親しみやすい印象を与えられます。
内巻きワンカールは結婚挨拶に適した清楚感のある服装との相性も抜群です。
長さが足りず、アップにできないボブの人は、ハーフアップにアレンジするのも良いでしょう。上品でおしとやかな雰囲気のハーフアップは、両親世代から印象が良く、結婚挨拶の日に最適です。
シンプルなハーフアップが物足りないと感じたら、編み込みや三つ編みなどを合わせるのもおすすめ。派手なヘアアクセサリーを使わなければ、編み込みや三つ編みをしても華やかになりすぎることはないでしょう。
「ハーフアップは似合わない」というボブの人は、ダウンスタイルでも問題ありません。ただし、ダウンスタイルで結婚挨拶に行くなら、シュシュを持っていくことをおすすめします。
シュシュがあると、食事の際やお手伝いをすることになった時に髪をさっとまとめられるため、彼の両親からの印象アップを狙えます。派手なシュシュはシーンに合わず、結婚挨拶の時の服装とも馴染まないので、ダークカラーのシンプルなシュシュを用意してください。
ミディアムヘアやロングヘアの人は、ヘアアレンジをするのがおすすめ。ダウンスタイルだとお辞儀をした時に髪が顔にかかるため、顔周りの髪をまとめておきましょう。
結婚挨拶できちんと感を出したいなら、ギブソンタックがおすすめ。くるりんぱと三つ編みを組み合わせるだけでできるギブソンタックはきちんと感があり、結婚挨拶に適した服装ともマッチします。
結婚挨拶の時は、後れ毛を出しすぎず、しっかりとまとめるのがポイントです。
シニヨンは、フランス語でまとめ髪の意味。きれいめなイメージで、大人っぽい雰囲気を演出できます。
結婚挨拶の時のシニヨンは、低めの位置で髪をまとめて落ち着いた印象に仕上げるのがポイント。サイドの髪も後ろの髪と一緒にアレンジすると、お辞儀をした時に髪が顔にかかりません。
緩めにシニヨンを作ると、適度な抜け感が出て親しみやすさもアピールできます。
ギブソンタックやシニヨンなどのアレンジに自信がない人は、簡単にできるシンプルなローポニーテールでも良いでしょう。ローポニーテールは上品で、両親世代の人にも好印象を与えられます。ねじりアレンジを加えると、適度に華やかさも出せるでしょう。
ヘアアクセサリーを使うなら、パールや柔らかい素材を選ぶのがコツ。控えめなものを選ぶと、派手になりすぎず、結婚挨拶時の服装とも馴染みます。