神主がお祓いに使う道具とは?

 

この投稿をInstagramで見る

 

鳥海秀人(@httori4114)がシェアした投稿

お祭りやご祈祷などで神主さん(神職)を見かけたら、持ち物や服装について興味を持つでしょう。特に、神主さんがお祓いに使っている紙の付いた棒のようなものに関しては気になる人が多いようです。まずは、神主さんがお祓いに使う道具について確認してみましょう。

■大麻(おおぬさ)
白木の棒や榊の枝に「紙垂(しで)」と呼ばれる特殊な切り方をした和紙が付けられた道具です。昔は和紙ではなく、麻や木綿が使われていました。穢れを祓い清めるための祭具として用いられます。

■切麻(きりぬさ)
細かく裁断された和紙や麻です。米や塩を混ぜることもあります。紙吹雪のように振り撒くことで穢れを祓うものです。地鎮祭では四方に撒いて土地を清めます。

■塩
神主さんがお祓いをするときには、米や酒などの食べ物が多く使われます。中でも塩は神主さんがお祓いをする上で重要です。儀式の際には木製や陶器の器に、いわゆる「盛り塩」という形で置かれます。
ちなみに神社のお祓いで塩が使われるのは、古事記に伊弉諾尊(イザナギノミコト)が海水で汚れを払ったと書かれていることに由来しています。

神主の服装【1】服の名称は「装束」

 

この投稿をInstagramで見る

 

荘内神社 神職 石原和香子(@wakako_11)がシェアした投稿

神主さんが着用している服装は「装束(しょうぞく)」と呼ばれます。装束は平安時代に公家や武家などの貴族が着用していた服装で、江戸時代までは正装として着られていました。
明治に入ると洋装が広がり、装束は特別なシーンでしか使われなくなりましたが、神主さんは今でも装束を着用しています。

神主の服装【2】普段着は白衣×袴

 

この投稿をInstagramで見る

 

阪口 元彦(@ssswsw)がシェアした投稿

ご祈祷や祭りなどの予定がない日の神主さんは普段着の装束を身にまとっています。普段の衣装は白衣(白い着物のようなもの)とカラフルな袴です。また、足元は足袋が基本で、屋外での作業時は雪駄と呼ばれる履物を履いています。

神主の服装【3】袴の色で身分がわかる

神主さんの普段の衣装は袴が基本ですが、袴の色は身分によって違います。

■神主の身分
多くの神主さんは神社本庁によって階級が与えられています。四級や三級からスタートし、二級、一級、そして特級が最上位となります。この身分は経験や人格、功績などを考慮して決められていて、年配になるにつれて少しずつ上がることが多いです。

■身分別の袴の色
・三級・四級の神主さん
「浅黄」と呼ばれる薄い青緑の袴を穿いています。

・二級の神主
紫の袴を着用します。二級以降になると、八藤丸と呼ばれる紫の模様が入った袴を穿きます。

・一級の神主
紫に白の模様が入った袴を着用しています。一級の神主さんは全体の1%程度で200人程度しかいないため、一級以上の衣装を身に着けている神主さんを目にすることは少ないです。

・特級の神主
白の模様が入った白の袴を穿きます。特級の神主さんはほんの少数で、伊勢神宮の大宮司や神社本庁の統理などです。

神主の服装【4】ご祈祷やお祭りは特別な衣装

 

この投稿をInstagramで見る

 

PHUNKY☆PHRE$H(@djphunkyphresh)がシェアした投稿

ご祈祷やお祭りの際は、普段着の装束の上から違う装束を重ねます。重ねる装束はご祈祷やお祭りの規模によって異なり、手には笏(しゃく)を持って屋外では浅沓(あさぐつ)という靴を履きます。

■小祭
小規模のお祭りや地鎮祭、七五三などでは狩衣(かりぎぬ)を着用し、頭には烏帽子(えぼし)をかぶります。常装・常服と呼ばれ、神主さんの普段着に近い服装です。
神事用の常装として、浄衣(じょうえ)と呼ばれる白色の装束もあります。

■中祭
慶事のご祈祷やお祓いなどでは白い袍(ほう)という上衣と白い差袴(さしこ)を着用し、頭には聖徳太子のような帽子「冠(かんむり)」をかぶることで礼装となります。この装束を斎服(さいふく)といいます。これは神主さんの礼服に当たり、結婚式などを執り行う際にも用いられます。

■大祭
色付きの袍と袴、冠を着用することが正装となります。最も改まった装束で正服とも呼ばれます。身分によって色が定められ、特級と一級は黒、二級は赤、三級と四級は紺です。

神主の服装【5】女性神職の基本の装束

神主さんというと男性を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、女性でも神主さんになれます。現在、女性神主さんの数は男性と比べて圧倒的に少なく全体の約15%程度ですが、徐々に増加してきています。
女性神主さんの衣装も、普段着とご祈祷やお祭りがあるときに分けられていて、身分によっても違います。普段着は白衣と女性用の袴である「切袴(きりばかま)」です。切袴の色は男性神主さんの袴と同じように、浅黄や紫、白で色分けされます。

神主の服装【6】女性神職のご祈祷やお祭りの装束

 

この投稿をInstagramで見る

 

きたおか まお(@mao.ppp)がシェアした投稿

女性の神主さんもご祈祷やお祭りでは特別な衣装を着用します。女性神職の場合は、常装を「水干(すいかん)」、正装を「袿袴(けいこ)」と呼び、笏の代わりに扇を持ちます。
男性の神主さんが正装で着る袍は、身分によって色が指定されていますが、女性の神主さんが着る表衣(うわぎ)や唐衣(からぎぬ)には、生地の織り方などに指定はあるものの色はほぼ自由です。そのため全体的に華やかな印象の服装になります。

■小祭
切袴(きりばかま)の上に表衣(うわぎ)を着用し、頭には黒く薄い絹でできた額当(ぬかあて)を着けます。手には「ぼんぼり扇」を持っています。これが常装です。

■中祭
白絹で仕立てた切袴と表衣を着用します。頭にはひな人形のような釵子(さいし)や心葉(こころば)を着け、その左右から白い「日陰の糸」という組糸を垂らします。手には檜扇(ひおうぎ)を持っています。
男性の神主さんでも女性の神主さんでも、礼装は純白の装束となります。

■大祭
身分に応じた表衣と唐衣を重ねて着用し、その他は礼装と同じものを身に付けます。これが正装になります。

神主の服装【7】衣装はレンタルできる?

神主さんの衣装はインターネットなどでレンタルできます。レンタル費用は、上衣や袴の他に烏帽子や帯などの小物が揃って、1日15,000円(税抜)〜20,000円(税抜)程度です。また、コスプレ用のレンタル衣装もあるため、気になる人はチェックしてみると良いでしょう。

神主の衣装の着方【1】普段着用の装束

神主さんの白衣と袴の着用方法を見ていきましょう。

1.白衣を着る
2.帯を結ぶ
3.袴を穿いて前紐を結ぶ
4.袴の後ろ紐を体の前で結ぶ
5.形を整える

着用が終わったら、シワができていないか確認しましょう。襟元ははだけやすいため、しっかりと着付けてください。

神主の衣装の着方【2】お祭り用の装束

小規模なお祭りや七五三などで着る狩衣の着用方法です。慣れると一人でも着られるようになります。

1.白衣と袴を着ておく
2.狩衣を両手に取り、体に羽織る
3.右側の丸い部分を左側の縄の先端の輪っかに通す
4.上前と下前の中央の縫い目を丁寧に合わせる
5.狩衣の下を袴に入れて腰帯を結ぶ
6.袴に入れた部分を引き出す
7.右側から袖を通す

着付けが終わったら形を整えましょう。気になる点がある場合は、周りの人に確認してもらってください。