重くてダークな冬服に飽きてくると、明るくて春らしいおしゃれが早くしたくなりますよね。ただ春らしい生地感が薄いものや淡い色のものだと、ボディラインを拾わないか、着膨れしないかなどが気になってしまいます。
そこで今回は、春のおしゃれを楽しみながら着痩せも叶うコーデ術やおすすめのコーデをご紹介します。同じワンピースでも柄や色、デザインを選ぶことで着痩せは叶います。ぜひ春のお買い物やコーディネートの際の参考にしてみてください。
春服を使った着痩せコーデの基本のポイントを5つご紹介します。
まずは基本の色選びからです。同じアイテムでも色の明るさや濃さによって、着膨れして丸く見える場合があります。
ブラック、ネイビー、ブルーなどの寒色系は「抑縮色」と呼ばれ、影のように見えることから引き締め効果のあるカラーです。しかし抑縮色だけでそろえると、重たい印象を与えてしまうので同系色でまとめるましょう。例えばトップスはネイビー、ボトムを薄いブルーのものを選ぶと、同系色で縦にグラデーションができることで着痩せして見えます。
膨張色と言われるホワイトやベージュ、ピンクなどの薄めのカラーは、光が反射することによって実際よりも膨らんで見えます。とはいえ、春はやっぱりピンクやラベンダーなどの淡い色が着たいですよね。
膨張色の服を着るときは、色の重さを意識しましょう。トップスには淡い色を、ボトムにはそれよりも濃い色を選び、縦ラインを強調させて着痩せ効果を発揮させます。
柄物は、大きさや色などに注意して選びましょう。
春の定番アイテムのボーダーのカットソーは、どんな人にもマッチする汎用性の高いアイテムです。しかしボーダーは横模様なので膨張して見えやすいのが難点です。ボーダーを選ぶときは、太さがランダムになっているものや、縦のストライプ柄を選ぶようにしましょう。等間隔のボーダーの場合は、太すぎない適度な幅のボーダーがおすすめです。
春の王道デート服といえば、花柄のワンピースですね。花柄と言っても大きさとカラーには注意しましょう。大きい花柄は体が膨張して重く見えやすくなるので、小花柄がおすすめです。また、抑縮色のものを選ぶと、引き締め効果と品のある華やかさを演出してくれます。
着痩せコーデの基本は、「Xライン」と「Iライン」です。このポイントを抑えるだけで気になるパーツや体型をカバーしてくれるので、ぜひ覚えておきましょう。
肩幅や上半身にボリュームがある人は「Xライン」を意識したコーディネートがおすすめです。アルファベットのXの文字通り、コーディネートのシルエットがXになるように、ウェストはベルト等で締め、ウェスト下は末広がりに見せることでXラインが強調されます。
ウェストがすでにゴムで絞れられているワンピースは1枚あると重宝するのでおすすめです。ボトムにたっぷりとしたドレープがあるスカートはお尻や太ももなど気になる部分もカバーしてくれます。
上半身から下半身までまっすぐ縦のラインを意識した「Iライン」は、お腹周りが気になる人におすすめです。縦ラインを強調するタイトスカートや、レイヤードを活用してロングシャツやロングカーディガンでIラインを作るのも良いでしょう。
流行りのシアーシャツでIラインを強調し、さらにハイウェストなタイトスカートで、スタイルアップに期待できます。
胸や肩など上半身にボリュームがある人は、首回りをすっきりとさせるVネックがおすすめです。程よい深さのVネックはデコルテをきれいに見せ、華奢な雰囲気を与えます。反対に体型をカバーしようとハイネックで首を隠してしまうと、体が大きく見える原因になるので注意しましょう。
首、手首、足首のどこかを露出すると抜け感ができ、スタイルアップします。隠すのではなく、この3つのいずれかは露出してあげることがポイントですね。
腰回りやヒップを上手に隠すには、裾にかけてふわっと広がるチュニック丈のトップスやティアードワンピースを選ぶと良いでしょう。膨張色だと着膨れして見えやすいので、抑縮色がおすすめです。トップスにボリュームがあるときは、ボトムスは細身のものを選ぶとすっきりとコーディネートできます。
気になる太ももは裾広がりのAラインスカートでカバーしましょう。Aラインのフレアスカートは気になる脚の太さをカバーし、さらに着丈の長いスカートを選ぶことで縦ラインも強調され脚長効果を発揮します。トップスは抑縮色の黒やネイビーを合わせるとスタイリッシュに着こなせます。
腰回りやお尻の大きさにお悩みの方はワイドパンツがおすすめです。ボリューム感のあるボトムスは、脚のラインを拾わずにお尻や腰周りをカバーしてくれます。ワイドパンツは脚長効果もあり、後ろ姿もキレイに見える優秀アイテムです。ボトムにボリュームがあるときは、トップスはコンパクト目なものを選ぶとバランスの良いコーディネートになります。
では着痩せコーデのポイントを抑えたら、次は具体的なコーディネートをチェックしていきましょう。春のおすすめ着痩せコーディネート20選をご紹介します。
膨張色の淡いベージュパンツは一見難しそうなアイテムですが、トップスに同系色の濃いカラーを合わせると縦ラインのグラデーションができ、Iラインを強調して着痩せして見えます。さらに、インナーにブラックを着用すると、引き締め効果でスタイルアップに繋がります。
今季トレンドの鮮やかなカラーパンツコーデは引き締め効果抜群です。ワイドシルエットで脚のラインを拾わず脚長効果を発揮し、どんなトップスとも合う着回しの効く1枚です。トップスはベーシックカラーのホワイトやブラックを合わせるとスタイリッシュに仕上がります。
春はきれい色や淡い色が着たくなりますが、着痩せ効果を最大に発揮するには膨張色より抑縮色がおすすめです。抑縮色の中でも引き締め効果が高いネイビーは、同じダークトーンの黒より軽やかな印象になるので、春の着痩せコーデに適しています。無地のワンピースなら、ネイビーを選んで着痩せ効果を狙いましょう。
気になるパーツには、締め色のブラックを投入してコーディネートしましょう。下半身太りがお悩みの方は黒のスラックスを合わせれば、さりげなくカバーしてくれます。きれいめにもカジュアルにも履ける黒のスラックスは、重くなり過ぎずにスタイリッシュに着用でき、オールシーズンで着回せるアイテムです。
春らしい小花柄のワンピースは、Xラインを強調したものを選びましょう。カシュクールデザインで首元はすっきりと、Aラインで程よく広がるスカートで下半身のボディラインも隠してくれます。上品な小花柄で春のお出かけにぴったりの1枚です。
爽やかなグリーンのストライプのシャツは、縦のラインを強調して上半身の厚みをカバーします。トップスとして着用したり、肌寒いときの羽織りものとしても使えるシャツは、春の着痩せコーデには欠かせないマストアイテムです。
春の定番ボーダーシャツ。横模様のボーダーは着膨れして見えやすいので、細すぎず太すぎない幅のボーダーシャツを選びましょう。センタープレスの入ったパンツにタックインすれば、スタイリッシュに仕上がります。センタープレスパンツは脚長効果もあり、下半身が気になる人におすすめです。
オーバーサイズのシャツワンピは春の旬なアイテムですね。シャツワンピを着るときも色や柄がポイントです。肩から足もとまで続く長めのストライプは、縦ラインを強調し着痩せコーデに最適です。ヒールを合わせればさらに脚長効果も期待できますよ。
春の着痩せは気になるパーツを服でカバーしつつも、華奢なパーツは積極的に露出することで、痩せているように見せるのがポイントです。スクエアネックのトップスは鎖骨をきれいに見せ、顔周りもすっきりとさせます。7分袖のパフスリーブは、気になる二の腕をカバーしてくれるため、手首・足首・手足などを見せて抜け感の演出を忘れないようにしましょう。
春のトップスは、長袖のニットやカットソー1枚でコーディネートすることが多くなります。着痩せする春ニットやカットソーを選ぶポイントの一つはネックデザインです。大人っぽく仕上げたいときはVネックがおすすめ。小顔効果の高いVネックは首も細く見せてくれるので着痩せ効果抜群です。
ぽっこりお腹がお悩みの方は、お腹周りをふわっと包み込むティアードチュニックがおすすめです。お尻まで隠れる丈のものを選べば全体的に体型カバーをしてくれます。トップスにボリュームがあるときは、ボトムスにはストレートパンツなどの細めのものを選びましょう。
二の腕が気になる人は、パフスリーブのトップスやワンピースがおすすめです。膨張色のベージュも張り感のある素材を選ぶとボディラインを拾わずに、洗練された華やかなコーディネートになります。マーメイドシルエットの裾は立体感があり、足もとまでカバーしてくれます。
お腹回りや太ももなど、気になるパーツがたくさんある下半身。お悩みパーツが多い下半身の体型カバーには、Aラインで広がるフレアスカートがおすすめです。ハイウエストのデザインのものを選ぶとさらにスタイルアップします。気になるお腹周りや太ももをしっかりカバーしましょう。
一見太って見えてしまいそうな膨張色の淡いカラーは、センタープレス入りのワイドパンツを選べばスタイルアップ効果が狙えます。下半身のボディラインを拾わないワイドな幅で、センタープレスが入ることでIラインを強調します。きれい目のワイドパンツには、軽やかな甘めトップスを合わせると春らしさが増します。
今季トレンドのセーラーカラーはデコルテを華奢に見せてくれるVネックデザイン。7分袖のブラウスで手首を露出させることで抜け感をプラスし細見え効果も期待できます。抑縮色パンツと合わせれば下半身の引き締め効果もあり着痩せして見えるのでおすすめです。
朝晩の気温差が激しい春先では、カーディガンの羽織りが1枚あると重宝します。羽織ものには縦ラインを意識してロングカーデを合わせましょう。ワンピースやパンツスタイルにも合わせやすく、急な寒さにも対応してくれる優れものです。淡い色のカーディガンもグラデーションをつければメリハリのあるコーディネートになります。
縦ラインを強調するロング丈のタイトスカートは、下半身をスリムに見せてくれます。タイトすぎるスカートを選ぶと反対に脚やお尻のボディラインを拾ってしまうので、程よいゆとりのあるタイトスカートを選ぶようにしましょう。トップスよりも濃いめのカラーにすることで、引き締め効果も狙えます。
華奢な細幅のプリーツスカートは、縦ラインを強調しスリムに見せてくれます。風に揺れるプリーツスカートは春らしさも演出でき、休日のお出かけや通勤シーンにも活躍するアイテム。寒色系がより引き締め効果が高いですが、カラーものを着たい場合は濃いめのカラーを選んだり、同系色で縦にグラデーションをつくりましょう。
膨張色のワンピースを着たい場合は、Xラインのものを選びましょう。ウェストベルト付きのワンピースや、ウェスト部分が紐やゴム仕様で絞れるタイプがおすすめです。襟元のスキッパーデザインは、胸元をきれいに見せて抜け感をつくれます。
深いVネック仕様で顔周りにシャープな印象を与えるジャンパーワンピース。高めのウエスト位置は縦長ラインを強調し、女性らしさとスタイルアップ効果を実現しています。カットソーやブラウスなど、幅広いトップスとのレイヤードを楽しめるのが嬉しいポイントです。