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旬のエンタメ情報!池松壮亮

旬のエンタメ情報!池松壮亮

勢いが止まらない。16年公開の映画だけでも、実に9本の作品に出演した池松壮亮さん。今回の新作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』では、『バンクーバーの朝日』(14)以来4度目の石井裕也監督とタッグを組み話題に。そんな池松さんに、作品や俳優としての思いを語っていただきました。

information

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
5月13日(土)より新宿ピカデリー・ユーロスペースにて先行公開

5月13日(土)より新宿ピカデリー・ユーロスペースにて先行公開
5月27日(土)より全国ロードショー
看護師として日々患者の死に囲まれている美香(石橋静河)は、夜はガールズバーのアルバイトへ向かう。一方、建設現場で日雇いとして働く慎二(池松壮亮)は、古いアパートで一人暮らし。左目がほとんど見えない。そんな慎二が、ガールズバーで美香と出会う。そしてまた、1000万人もいる東京・渋谷で2人は再び出会った。

脚本・監督:石井裕也
原作:最果タヒ(リトルモア刊「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
出演:池松壮亮、石橋静河/市川実日子/
松田龍平/田中哲司
配給:東京テアトル リトルモア
©2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会

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池松壮亮さん1

〝なんでいつもこんなに気持ちを代弁してくれるんだ〟石井裕也監督の作品には、いつもそう思わされます。

――石井裕也監督との久々のタッグはいかがでしたか?

僕が会ってきた監督の中では圧倒的に年が近くて、すごく感覚が似てるんですね。常日頃、感じてることとか。だからこのシナリオ読んだ時も、やっぱり圧倒的に知ってる感覚がありました。僕は仕事を選ぶ時に、自分がひょっとしたらあり得たかもしれないと思うもの、自分の理解し得る範囲、肯定し得る範囲、また否定し得る範囲の役を多分選んでる節があって。今回も、自分がひょっとしたらこうなり得る、これからそうなってしまうかもしれないっていう感覚が非常にある作品だと思いました。

――今回の石井監督や東陽一監督(『だれかの木琴』/16)を以前「自分が思う映画というものを追い求めている監督」と仰っていましたが、池松さんの思う映画とは?

それが26歳で言えたらね~(笑)。わからないですね、正直。まだ言葉にもできないですし。けどやっぱり好きか嫌いかって言えば、誰でも選べることじゃないですか。そういうところを突き詰めてるだけなんですけど。石井さんに対して言えば〝なんでいつもこんなに自分の気持ちを代弁してくれるんだろう〟って毎作品思うんですよね。単なるそういう感覚です。

――東京が舞台の作品。池松さんは福岡から上京して、東京生まれ東京育ちの人に対する見方ってありますか?

僕は上京してきている人たちより、元々東京にいる人たちの方が好きですね。上京してきている人たちって、すぐ東京のせいにしがちというか…僕もそうなんですけど。東京が悪いみたいな前提で喋ってますけど(笑)。上京して東京がなんだって言ってる人よりは、ちゃんと東京に根付いてる人の方が好きですね。

池松壮亮さん2

――原作「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を読まれたときのお気持ちは?

本当に面白くて。これだけ知ってる言葉を丁寧じゃなく気分のまま並べていて。今ってもの凄く言葉が溢れてると思うんですよ。街にも日本にも世界にも。その大事な言葉が届きにくくなってる感覚。そういうものが、そのまま詩の中にあるような気がしました。それを浴びていった結果、大事なものが一個残るというか。流れるムード、風景、気分とかが伝わってくるような気がして。石井さんはそれを嗅ぎ取って、あのシナリオにされたんじゃないかなと思いますね。

――原作者の最果タヒさんとお会いしてみて、いかがでしたか?

最果さんの詩を読んだときに、すごく暗部のものをすくい取ってるような感覚だったんです。ただすごく暗部に暗部に行ったあとに、フッとポップな方に戻って来るんですよ。すごくバランスのいい方なんだなっていうのは、会ってみても感じましたね。

――石井裕也監督の作品も、そういった印象です?

そうなんですよ。だから最果さんとも、一つ通じるなぁってその時に思ったんです。生きてるって多分そういうことで、人が死んだ後も笑うし……っていうことなんじゃないですか。

池松壮亮さん3

男も女もちゃんと生きている人。
そういう人に、色っぽさを感じます。

池松壮亮さん4

――石橋さんとの共演はいかがでしたか?

石井組でやるってことは、簡単ではなくて大変なんですよ。だから、ほぼ初めての映画出演ですごく苦労されたと思うし、実際苦しんでる姿を現場で見ましたし。でも多分2本目の作品じゃ出ないその危うさは、美香っていうキャラクターにのっていて、素晴らしいなぁと思いながら見ていましたね。

――石井組の大変さとは?

なんでしょうね。人格を問われてるような感覚になるんです。僕は最終的には、俳優云々とかどうでもいいと思っていて。俳優の力なんて、ほんと微々たる差だと思ってるんですよ。技術の差なんて。変わりはいくらでもいますし。じゃあ何が本当の俳優力かっていうと、あるシーン、あるカット、ある一言、これをどう言うか、その一つ一つの選択にある気がするんですね。結局、俳優力って人間力しかないと思っていて。そういうところを問われるんですよね。

池松壮亮さん5

――登場人物には、敗北感や疲労感を感じます。池松さんの思う〝色気〟がそこにあった気がしました。

今、仲が良かった同級生が、あんなに怖いもの知らずでギャーギャーいう事だけしか知らなかったのに、誰かの親父になったり、旦那になったり、組織の中で後輩になったり先輩になったり。その頃に比べると、もう本当に弱々しくなってるんですよ。でもそれがすごいかっこよくも見えたりして。ちゃんと生活がある人たちの方が、僕なんかよりよっぽど色っぽいなぁと思うんですよね。一日誰かの話を聞いたり、興味ない事に向き合って夜一人で帰ってるサラリーマンとか、一人で飯食ってる人とか、酒飲んでる人とか、なんかそういうものに色っぽさは普段感じています。

――ちなみに、池松さんが色っぽいと感じる女性は?

一緒ですね、男も女も。雑な言い方になりますけど、ちゃんと生きてる人。今に向き合ってる人。例えそれが苦しくても。それはなんか素敵だし、色っぽいなぁと思いますね。

――この映画が、どんな人に届いてほしいですか?

形としては恋愛映画ですけど、観てもらえば全然違うというか。人が人を信じるまでの物語だと思ってるので。今日本で生きてること、東京で生きてること、東京で本当に人を信じるっていうこと、人が人とちゃんと触れ合う瞬間、信じあえる瞬間みたいなところを多分信じてやってきた作品。今を生きてる人たちに観てほしいですね。

池松壮亮さん6

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池松壮亮(いけまつそうすけ)

1990年7月9日生。福岡県出身。A型。03年『ラストサムライ』でデビュー。14年には『愛の渦』、(三浦大輔監督)、『ぼくたちの家族』(石井裕也監督)などの話題作に次々と出演し、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞助演男優賞を受賞する。その他の主な出演作に『バンクーバーの朝日』(石井裕也監督/14)、『DEATH NOTE Light up the NEW world』(16)など。

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Model: Sosuke Ikematsu
Photographer: Kosuke Nakashima (PEACE MONKEY)
Hair&Make-up: TANO (CUTTERS)
Writer: Noriko Hashimoto

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