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2020.03.24

結納返しとは?内容や服装、マナーや相場などをご紹介

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結納返しとは

結婚

「結納」とは、結婚前に家族間で行う、婚約を正式に決める伝統的な儀式のことです。挙式の6ヶ月~12カ月前の吉日に行うのが一般的です。遅くても挙式の3ヶ月前までには済ませておきましょう。

結納では、男性側の家族が女性側の家族に対して結納品や結納金を贈ります。一方、「結納返し」とは、男性側の家族から贈られた結納品や結納金に対して、女性側の家族がお返しをすることを指します。

正式な結納の儀式では、仲人が婚約する両家を行き来して結納品や結納金を取り交わしますが、時間も手間もかかります。したがって、近年は、両家が料亭やレストランなどに集まり、結納品や結納返し品を一度に交わす「略式結納」を行うカップルが増えています。

結納は、婚約する男性と女性と、その両親で行う傾向があります。場合によっては、兄弟姉妹や祖父母も結納に出席するケースもありますが、両家の出席人数に偏りが出ないようにするのがマナーです。

結納時の服装は、準礼装や略礼装が一般的ですが、男性側と女性側で服装の格を合わせるのがマナーです。女性の場合は、振袖や訪問着、明るい色のワンピースがおすすめです。男性の場合はスーツに白いシャツを着用し、シルバーやグレーのネクタイを締める傾向があります。

また、結納は、必ずしも行わなくてはいけない儀式ではありません。したがって、結納ではなく、家族同士の顔合わせを兼ねた食事会を行うカップルも増えてきています。結納を行うかどうかは、後々トラブルにならないよう、家族間で話し合って決めるのがおすすめです。

今回は、伝統的な結納返しの内容や、結納返しの現金の金額の相場、結納返しの近年の傾向などをご紹介します。

結納返しの内容

結納返し

結納や結納返しは、昔から行われてきた歴史ある儀式ではありますが、はっきりとした決まりはなく、地域や家柄によって風習が異なります。場合によっては結納返しを行わないこともあります。したがって、結納を行うかどうかや、結納の内容は、あらかじめ相手の両親と話し合って決めることが多いですね。

結納返しの内容は、

・目録(結納返し品のリスト)
・結納品
・結納金(御袴料)

をセットで贈るのが一般的です。ただし、関東式と関西式では、準備する結納品が異なりますし、両家の立場に対する考えも異なります。結婚式場や婚礼品の専門店、デパートや料亭などで「結納返し一式」を購入するのがおすすめです。


■関東式と関西式の違い

関東式の場合は、両家の立場は対等という考えがあり、男性側の結納品と同じレベルや数の品目を用意することもあります。

関東式の結納返しの品物は

・目録(結納返し品のリスト)
・熨斗
・子生婦
・寿留女
・友白髪
・末広
・家内喜多留(酒料と肴料、食事料)
・御袴料(結納金)

などを準備するのが一般的です。

一方、関西式の場合は、両家の立場は男性側が格上であるという考えがあり、男性側の結納品や結納金よりも結納返しが豪華にならないようにする傾向があります。

関西式の結納返しの品物は

・目録
・熨斗
・末広
・御袴料
・肴料
・酒料

などを準備するのが一般的です。

簡易的な略式結納では、

・熨斗
・末広
・御袴料

などを用意するのが一般的です。

結納返しの現金の金額の相場

結納

結納返しの内容には、地域や家柄などによって大きな違いがあるように、結納返しの現金の金額についてもさまざまな慣習があります。

関東の場合は、男性側から贈られた結納金の「半返し」が一般的とされていますが、結納金の1割程度を用意するケースも増えてきています。したがって、略式結納を行う場合は、あらかじめ男性側の結納金がいくらかを知っておく必要があります。ただし、直接相手の家族に結納金の金額を聞くのはNGです。婚約者の男性から、家族にさりげなく確認してもらうのがマナーです。

関西の場合は、結納返しの現金はいらない場合も多く、結納返しの現金を用意する場合は、男性側から贈られた結納金の1割程度が相場となっています。

ちなみに、結納返しとして用意する現金は、30万円や50万円のようなキリのいい数字が良いとされています。縁起の悪い4(死)や9(苦)の入った金額はマナー違反です。

結納返しの近年の傾向

家電

ご紹介したように、結納には、厳密な決まりがありません。結納返しについても、結納金を準備するのではなく、時計やスーツの他、財布やバッグ、商品券や婚約記念品(結婚記念品)を結納返しとすることもあります。

また、結納返しを準備する手間を考え、男性側から贈られる結納金をあらかじめ半額にしておき、結納返しをなしにすることもあります。

さらに、結納返しの現金を、男性側の家族に渡すのではなく、新婚生活の準備費用として新婚夫婦が使うこともあります。家具や家電の購入の他、新居の準備に使用するケースです。

いずれの場合も、両家の家族で話し合って決めるようにしたいですね。

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