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2020.08.19

オンライン美術館で芸術鑑賞しない?国内や海外の美術館情報まとめ

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オンライン美術館とは?

 

2020年、世界中で新型コロナウイルスが流行したことで、一時期国内や海外の美術館が休館していました。

現在は、営業をスタートさせている美術館もありますが、まだ安心して美術館に足を運べるとは言い切れない状況が続いています。

そんな中、注目を集めているサービスがオンライン美術館です。
オンライン美術館とは、Googleが提供する「Google Arts&Culture」の機能を使って、無料で世界中にある美術館の作品を鑑賞する仕組みのことです。

家にあるスマホやタブレット、PCを使えば芸術鑑賞ができるので、美術館好きやアート好きにとってたまらないサービスになります。

また最近は、Google Arts&Culture以外にもオンライン美術館を楽しめるコンテンツが誕生していますよ。

オンライン美術館の魅力は、時間制限なく、人混みも人目も気にせずアートを鑑賞できるところです。1つの作品に釘付けになっていても周りに迷惑がかかりません。

さらに、リアルの美術館だと静かに鑑賞しなければなりませんが、オンライン美術館なら音楽を聴いたり、食事をしたりなど何かをしながら作品を楽しめます。

そこで今回は、オンライン美術館についてご紹介していきます。
ぜひ、家にいながら国内や海外の美術館に展示されている名作を鑑賞してみませんか。

オンライン美術館の楽しみ方は?

自宅でオンライン美術館を楽しむには3つの方法があります。
まずはどんなやり方で芸術鑑賞ができるのかチェックしていきましょう。

オンライン美術館の楽しみ方【1】Google Arts&Culture

オンライン美術館

オンライン美術館の最も定番の楽しみ方が、Google Arts&Culture(グーグルアーツ&カルチャー)です。名前から分かる通り、検索機能ツール「Google」が展開しているサービスになります。

Google Arts&Cultureは、世界中の2,500以上もの美術館や博物館、ギャラリーと提携しており、オンライン上で国内外の名作を鑑賞することができるのです。

使い方は、まずGoogle Arts&Cultureにアクセスし、「コレクション」をクリックすると世界中の美術館や博物館の名称が記載されるので、その中から気になる施設を選択します。

そして、Google Arts&Cultureの数ある機能を駆使して、その施設のオンライン展示作品やコレクションを鑑賞していくことになります。

選択する施設によっては、360度ストリートビューで見れたり、ガイドツアー体験ができたり、館内を見て回るような疑似体験をすることもできますよ。人がいないオンライン美術館は、貸切状態で作品を見れるので、普段は味わえない贅沢な時間を満喫できます。

オンライン美術館の楽しみ方【2】公式YouTube

 

日本や海外の美術館の中には、公式YouTubeを開設している施設もあります。

YouTubeでは、研究員のギャラリー紹介動画やアート作品の解説動画、イベント展示の記録映像動画などを視聴することができますよ。

美術館の公式YouTubeは無料で見れるので、お気に入りの美術館がある方は、YouTubbeがあるかどうか探してみるところから始めてみてください。

■主な公式YouTubeを開設している美術館一覧(チャンネル名)

・三鷹の森ジブリ美術館 GHIBLI MUSEUM, MITAKA
・Mori Art Museum 森美術館
・国立西洋美術館
・Museum of Contemporary Art Tokyo
・国立国際美術館
・pola museum of art
・TOPMUSEUM
・横浜美術館 など

オンライン美術館の楽しみ方【3】HASARD

 

HASARD(アザー)は、「誰でも・いつでも・無料で」オンライン上でアートを楽しむことができる、日本唯一のオンライン美術館です。

世界的に有名な画家であるクロード・モネやヴィルヘルム・ハンマースホイ、フィンセント・ファン・ゴッホをはじめ、日本の代表的な洋画家兼版画家である吉田博(よしだひろし)さんや漫画家の安野モヨコ(あんのもよこ)さんの作品を無料で見れるのが特徴的です。

展示作品は、常設展示と特別展示があり、期間ごとに展示内容が変わるのでいつオンライン美術館に訪れても違った作品を鑑賞できるのも醍醐味です。

そして、HASARDの最大の魅力は、アート作品が超高解像度であること。
どの作品も実物を目の前で見ているかのような美しさを感じられ、目を奪う作品の数々に魅了されることでしょう。

特におすすめの展示内容がクロード・モネの「それは再び動き始める」です。
なんとモネの絵が動き、その作品の中に自分が入り込んだかのような感覚を味わえるのです。リアルの美術館では体験できない、オンライン美術館だからこその展示方法に注目が集まっています。

■HASARDの使い方

①手持ちのスマホやPC、タブレットからHASARDの公式HPを開きます。
②気になる展示内容をクリックすれば、作品を鑑賞できます。

おすすめの鑑賞法は、デスクトップが大きいPCやタブレットで見ることです。また、Wi-FiやLET回線状況下で使用するのがいいでしょう。

オンライン美術館を楽しむ前に!Google Art&Cultureの使い方をチェック!

オンライン美術館

Google Art&Cultureを使ってオンライン美術館を楽しむ際に知っておきたい使い方のポイントをご紹介します。

美術館の名作の数々をオンライン上で鑑賞する前にチェックしておきましょう。

Google Art&Cultureの使い方ポイント【1】ズーム機能で隅々まで鑑賞

Google Art&Cultureで気になる美術館を選んで作品が出てきたら画像をクリックしましょう。

そして、ズーム機能を使って拡大にすれば、作品の細かい部分までじっくり堪能することができます。洋服の装飾や顔の表情、色使いなど、制作者が細部までこだわっていることがわかりますよ。

オンラインで鑑賞するからこそ気づける名画の奥深さに浸ってみてはいかがでしょうか。

Google Art&Cultureの使い方ポイント【2】ストリートビュー機能で美術館散策

Google Art&Cultureにある世界各国の美術館の中には、オンライン上で館内を見て回ることもできます。

使う機能は、ストリートビュー。
作品ページを開いた際に「ストリートビューで表示」という項目があれば、館内を自由に散策することが可能になります。もしあった場合は、「ストリートビューで表示」のアイコンを押してみましょう。

まるで本当に自分が美術館にいるような感覚を味わえるのがオンライン美術館の面白いところです。

Google Art&Cultureの使い方ポイント【3】検索方法でいろんな名画に出会う

Google Art&Cultureは、様々な検索方法から美術館などを探すことができます。
定番はアーティスト別や美術館別ですが、作品に使われている画材や素材、歴史上の人物、位置情報などからも調べることもできます。

また、アーティスト別に項目を開いた後に時系列に並び変えることもできます。
時代と共に絵画にどのような変化が現れたのか、同世代の画家同士の描いた絵を見比べてみるのもいいかもしれません。

Google Art&Cultureの使い方ポイント【4】Google Art Transfer

Google Art&Cultureはスマホアプリが存在します。
PCで使う機能とは別に、スマホとタブレット用のアプリにしか搭載されていない機能があります。

おすすめの機能が「Google Art Transfer」です。
Google Art Transferは、自分が撮影した写真を現在や過去のアート風の作品に変換してくれる機能になります。

主に、フィンセント・ファン・ゴッホやエドヴァルド・ムンク、レオナルド・ダ・ヴィンチ、マルク・シャガール、キース・ヘリングなど有名な画家風へのアレンジから古代ギリシャ風、現代風など約40種類近いスタイルを試すことができます。他にも、葛飾北斎(かつしかほくさい)や草間彌生(くさまやよい)などの日本人アーティストの作品風にもアレンジできます。

自分が撮った作品を好きな画家の作風に変換できるのはアプリならではの楽しみ方ですよね。オンライン美術館を堪能した後に、Google Art Transferを試してみてはいかがでしょうか。

Google Art&Cultureの使い方ポイント【5】Art Filter

「Art Filter」もGoogle Art&Cultureのスマホ・タブレット用アプリで使える機能になります。

Art Filterは、自分の写真をアップロードするとアプリが顔の特徴などを読み取り、Google Art&Cultureに登録されいる作品の中から自分に似た作品を見つけてくれる機能になります。

また、似ている作品を表示した際には、自分とその作品がどのくらい似ているか「%」で表示してくれます。

利用者からは似ていると思う人もいれば、自分に似てると言われた絵に満足いかない人もいるようです。しかし、何度もArt Filterを試していくうちに知らずとはまってしまう方が続出しています。

果たして、自分がどんな名画に似ているのか気になる方は、Art Filterを利用してみてください。

<日本>おすすめのオンライン美術館は?

<日本>おすすめのオンライン美術館【1】国立西洋美術館

国立西洋美術館

上野にある国立西洋美術館は、フランス政府から寄贈返還された印象派の絵画やロダンの彫刻を中心とする西洋美術に関する作品を展示している美術館です。

国立西洋美術館はフランス人の設計士であるル ・コルビジェによって建設され、世界文化遺産に登録されています。

オンライン美術館では、クロード・モネの「睡蓮」やオーギュスト・ロダンの「考える人」など、約250以上の西洋絵画や彫刻作品を鑑賞することができます。

<日本>おすすめのオンライン美術館【2】東京富士美術館 

 

八王子にある東京富士美術館は、日本・東洋・西洋の様々な時代と国の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工など約30,000点展示している総合的な美術館です。

特にルネサンス時代からバロック、ロココ、ロマン主義、印象派などの時代を経て現代に至る西洋絵画の変化を楽しめるのが特徴的です。また、写真の誕生から現代の写真史を振り返れる写真コレクションも見ものですよ。

オンライン上で一度に日本・東洋・西洋の作品を鑑賞したいなら、東京富士美術館を選ぶのがおすすめです。

<日本>おすすめのオンライン美術館【3】箱根ガラスの森美術館

 

神奈川県にある箱根ガラスの森美術館は、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。
箱根の観光スポットでも人気で、高さ9mもある16万粒のクリスタル・ガラスのオブジェが有名です。

箱根ガラスの森美術館では、15世紀から18世紀にかけて人気を博したヴェネチアン・グラス美術館と19世紀後半に生まれた現代的なヴェネチアン・グラスを楽しめる現代ガラス美術館の2つが存在します。

オンライン美術館では、ヴェネチアン・グラスの繊細なアート作品を解説付きで見れますよ。

<日本>おすすめのオンライン美術館【4】MOA美術館

 

静岡県にあるMOA美術館は、国宝3点、重要文化財67点を含む約3500点を展示している美術館です。熱海の海を見渡せる高台に位置しているので「海の見える美術館」としても知られています。

オンライン美術館では、日本を含めた東洋の国々の絵画や陶器を見ることができます。
注目したい作品は、国宝と認定されている尾形光琳(おがたこうりん)の「紅白梅図屏風」と6世紀の中国で制作された「観音菩薩立像」です。

<日本>おすすめのオンライン美術館【5】京都国立博物館 

 

島根県にある足立美術館は、50,000坪の日本庭園と近代日本画の巨匠の作品を約2,000点所蔵しているほか、陶芸や童画、蒔絵、木彫なども展示している美術館です。

数ある所蔵品の中でも、約120点もある横山大観(よこやまたいかん)のコレクションが有名で、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)の陶芸作品、林義雄(はやしよしお)の童画も人気を集めています。

オンライン美術館では解説付きで作品を楽しむだけでなく、日本庭園ランキングで1位に選ばれた「生きる絵画」とも呼ばれる日本庭園をストリートビューで散策してみてください。

<日本>おすすめのオンライン美術館【6】砂の美術館

 

鳥取県にある砂の美術館は、鳥取砂丘の砂を使って作られた砂像を専門にした美術館です。ちなみに、世界初の砂像の美術館でもあります。

美術館のコンセプトは「砂で世界旅行」。毎年テーマを変えており、砂で作る造形美に魅了される来館者が後を絶たないと言われています。

どの作品も迫力満点で、砂で作られたとは思えないほどの精巧さが感じられますよ。また、どの作品も期間限定になるので、永遠に残らない砂の芸術作品の儚さも魅力的です。

オンラインで砂の美術館に訪れれば、自宅にいながら砂の世界旅行に旅立つことができますよ。画面越しに伝わる砂像の存在感と精巧さを体感してみてください。

<日本>おすすめのオンライン美術館【7】大原美術館 

 

岡山県にある大原美術館は、日本初となる西洋美術館として1930年に誕生しました。
近現代美術のコレクションを中心としており、本館にはクロード・モネやポール・ゴーギャンなどの世界的名画、分館には日本の近代洋画から現代アート、工芸・東洋館には陶器や板画、東洋の古美術が展示されています。

オンライン美術館では、大原美術館が所蔵している貴重な作品を鑑賞できます。一度は見ておきたいエル・グレコの「受胎告知」やクロード・モネの「睡蓮」は必見ですよ。

<日本>おすすめのオンライン美術館【8】福岡アジア美術館

 

福岡県にある福岡アジア美術館は、 アジアの近現代の美術作品を系統別に展示している世界で唯一の美術館です。

時代と共に変化していくアジアの「いま」を感じられる作品が展示されているので、他の美術館とは異なる独自性が体感できるでしょう。

普段は遠くて訪れることができない方は、オンライン上で福岡アジア美術館に足を運んでみてください。

<海外>おすすめのオンライン美術館は?

<海外>おすすめのオンライン美術館【1】ルーブル美術館

ルーブル美術館

フランスのパリにあるルーブル美術館は、世界最大級の美術館です。38万点以上も作品が収蔵されており、世界で最も入場者が多い美術館でもあります。

オンライン美術館では、館内の様子を360度見れるストリートビューのほか、「古代エジプト美術」「ルーヴル壕の跡」「ナポレオン3世の居室」「大展示室」などのテーマに分かれて館内を回り、関連作品を鑑賞できるバーチャルツアーも用意されています。日本語の解説も付いてますよ。

<海外>おすすめのオンライン美術館【2】ファン・ゴッホ美術館

ファン・ゴッホ美術館

オランダのアムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館は、世界的に有名な画家のファン・ゴッホの作品をメインに展示している美術館です。

他にも、ゴッホと同時代に活躍したポール・ゴーギャンやロートレック、ゴッホが魅了された日本の浮世絵などもあります。

オンライン上では、有名な自画像や自然風景画など約100品が鑑賞でき、ポスト印象派の作品もチェックできますよ。

ゴッホや19世紀後半の作品が好きな方におすすめのオンライン美術館です。

<海外>おすすめのオンライン美術館【3】マウリッツハイス美術館

マウリッツハイス美術館

オランダのデン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館は、オランダ黄金時代最高の絵画を展示している美術館です。

世界的に有名なコレクションが数ある中でも、ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が展示されていることで知られています。

また、レンブラント・ファン・レインの「テュルプ博士の解剖学講義」やブリティウスの「五色ヒワ」などの名作もありますよ。

オンライン美術館では、「真珠の耳飾りの少女」の細かい解説があり、顔のパーツごとに作品の魅力を語ってくれています。Google Art&Cultureのズーム機能を使いながら鑑賞したいですね。

他にも、オランダ黄金時代の美しい風景画や宗教画なども見れるので、当時にタイムスリップした感覚を味わってみてください。

<海外>おすすめのオンライン美術館【4】ウフィツィ美術館 

 

イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館は、メディチ家歴代の美術コレクションを収蔵している美術館であり、イタリアルネサンス絵画の宝庫でもあります。

イタリアルネサンスの巨匠であるサンドロ・ボッティチェッリやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティ、ラファエロ・サンティなどの作品が多くあります。

オンライン美術館で特に見逃したくない絵画は、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ラファエロの「レオ10世の肖像」です。

また、色鮮やかなイタリアルネサンスとは異なる雰囲気を持つバロック絵画もおすすめです。

<海外>おすすめのオンライン美術館【5】国立現代美術館 ソウル館

 

韓国のソウルにある国立現代美術館 ソウル館は、韓国とアジアの近代美術作品を展示している美術館です。

韓国の現代美術の先駆者でもあるユ・ヨングクやミニマルビデオアートの新しい一面を生み出したパク・ヒョンギの作品もあれば、幾何学的な作品、対称性がテーマの作品など不思議なアート作品を見ることができます。

作品の世界を理解するのが難しいものもあるのですが、何を表現しているのか考えるのも楽しいですよ。オンライン美術館を通して現代アートの感性を磨きたい方にぴったりです。

また、Google Art&Cultureでは、国立現代美術館 ソウル館の館内を歩き回ることもできます。

<海外>おすすめのオンライン美術館【6】サンパウロ美術館

 

ブラジルのサンパウロにあるサンパウロ美術館は、中世から現代までの各時代の西洋美術を展示している美術館です。そのコレクションの数は、アメリカ合衆国やヨーロッパにある美術館以外だとサンパウロ美術館しかないため、「奇跡の美術館」と言われているようです。

オンライン美術館では、花瓶やドレス、置物など他の美術館では見ることができない作品を展示しているのが特徴的です。

西洋美術に見飽きた方や違った路線でアートを鑑賞したい方は、サンパウロ美術館に訪れるのがいいかもしれません。

<海外>おすすめのオンライン美術館【7】メトロポリタン美術館

 

ニューヨークにあるメトロポリタン美術館は、世界最大級の美術館です。
時代や地域、文明を問わず世界各国の作品をコレクションしているので、1箇所でいろんな国々の芸術作品を堪能できるのが人気の理由です。

オンライン上では、約2万点もの絵画を閲覧でき、他の美術館以上の作品数を誇っています。
アメリカ・ヨーロッパ・アジア・日本などの絵画を一括でまとめてみたい方におすすめの美術館ですよ。しかし、あまりにも数が膨大なので、最初は流し見してから気になった作品をじっくり鑑賞するのがいいでしょう。

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