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旬のエンタメ情報!小栗旬

旬のエンタメ情報!小栗旬

監督・大友啓史さんと主演・小栗旬さんで贈る、ノンストップ・スリラーエンターテイメントがついに公開。撮影中のエピソードや小栗さんご自身の作品に対する思いなど、必見のインタビューをお届けします。

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『ミュージアム』
11月12日(土)全国ロードショー

雨の日に起きる残忍な連続殺人事件。事件を追う刑事・沢村(小栗 旬)と西野(野村周平)は、犠牲者全員にある共通点が存在することに気付く。犯人はカエルのマスクを被ったカエル男(妻夫木聡)。そして、次の標的は、なんと沢村の妻・遥(尾野真千子)だった。事件を追いかけるはずの刑事は、次第にカエル男の罠にハマッていく…
原作:巴 亮介『ミュージアム』(講談社「ヤングマガジン」刊) 監督:大友啓史
配給:ワーナー・ブラザース映画 出演:小栗 旬、尾野真千子、野村周平、松重豊 / 妻夫木聡ほか

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小栗旬1

――今作のオファーを受けた時にはどう感じましたか?

最初に「これを映画にしたいと考えています」と、原作を渡されたんです。読んでみて、まず沢村という役でオファーをもらえたことを嬉しく思いました。ちょうど自分も家族を持って、新しい人生が始まったところなので、この役を演じるのはすごく良いタイミングじゃないかと。

――今回演じられた沢村は複雑な人物ですね。

沢村の内面には、反省もあるし悔しさ、怒りもある。ひとつにまとめるのは難しい人物で、演じるのはしんどい作業でもありました。役作りに関しては、ああしよう、こうしようと考えるより、現場に委ねる。実際に動きながらつかんでいったという感じです。

――大友啓史監督とはどんなお話をしましたか?

この状況で沢村なら何を思うだろうかと、シーンごとにふたりで話し合いました。こうしたらどうだろうか、動いてみるとこっちの感情の方が強いですね、と何度もやりとりをしたんです。いちばん話し込んだのは、ラストに向けて反省や後悔の念をどのくらい見せるのか。実は沢村自身は、妻と息子がなぜ自分のもとから去ったのか理解しきれていないんです。彼からすれば、遊びもせず一生懸命に仕事をしてきたわけですから、そんな気持ちにどう決着を付けるかということですね。

――演じながら共感できるところはありましたか?

ありましたね。僕の世代だからそう思うのかもしれませんが、仕事にすべてを捧げている沢村は、男から見ると理想的な大人なんです。いまやイクメンと呼ばれ男も育児をするのは当たり前ですが、たとえば僕らの父親の頃は仕事一筋でも許される時代だったし、そんな姿をかっこいいなと思う部分はやっぱりあるので。なかなか自分じゃできない分、よけい憧れるんだと思います。

小栗旬2

――お父さまは舞台演出家ですが、父親の影響で刑事になった部分でも沢村に共感できたとか?

それはあったでしょうね。たぶんそうだと思います。

――カエル男に監禁され、追い込まれるシーンは凄まじい迫力でした。

監禁シーンの撮影時は、自分自身をある意味監禁しよう思ったんです。そこでスタジオ近くでホテル住まいをして、撮影が終わったら誰にも会わず籠もっていました。しかも大友監督は、時間なんて関係なくひたすら撮り続けると聞いていたので、いやでも追い詰められるなって。ところがいざ撮影に入ると順調で、午後3時ぐらいにはその日の分の撮影が終わっちゃうんです。ホテルの部屋で、早く夜にならないかなとボーっと過ごす時間がしんどくて。テレビを見る気になれず、本を買ってひたすら活字を追いながら「まだ2時間しか経ってない」とかね(笑)。でも完成した映像を観たら、あの時の気持ちがそのまま演技に出ていたので無駄じゃなかったんだなって。

――雨のシーンが多く、どれも印象的でした!

中盤で横転した車から投げ出され、カエル男に蹴られるシーンがあるんです。その時に監督から「思いきり目を開けて」と言われたんですが、雨が激しくて目を開けるどころか息もできない。陸の上なのに水中にいるような感覚で、このままじゃ溺れると思いました。監督に向かって初めて「無理です、できません」と言ってしまいました。

小栗旬3

――雨のシーンが多く、どれも印象的でした!

中盤で横転した車から投げ出され、カエル男に蹴られるシーンがあるんです。その時に監督から「思いきり目を開けて」と言われたんですが、雨が激しくて目を開けるどころか息もできない。陸の上なのに水中にいるような感覚で、このままじゃ溺れると思いました。監督に向かって初めて「無理です、できません」と言ってしまいました。

――凄惨なシーンもありましたが、現場はいかがでしたか?

撮影が始まってすぐ、殺害現場のシーンを撮ったんです。死体は本当にリアルで、みんな「昼飯、食べたくないね」みたいな感じで、なかなかきつい現場でした。でも、ここまで作り込んでくれたスタッフにこの作品に対する覚悟みたいなものを感じたし、「よし、気を引き締めよう」という思いにもなれました。造型部さんには感謝ですね。

――追う立場として、カエル男をどう見ましたか?

沢村としては気づくことはないですが、カエル男の住み家のセットの中に入ると、彼の苦しみが何となく伝わってくるんです。こういう所でしか生きていられない彼も、心の中に大きな葛藤や怒り抱えているんだろうなと。現実の社会でも、まるでモンスターが起こしたような事件がよく報道されますよね。でもモンスターって、そう簡単に生まれるとは思えないんです。きっとその裏側には自分たちの知りえない物語があり、何かしらの原因が重なって事件に繫がったんじゃないか。そういう部分で想像を働かせるなど、この作品が現実社会との向き合い方のひとつのヒントになったらいいなと思います。

――この映画を振り返り、いま思うことは何でしょう。

完成した映画を観た時に、今まで俳優をやってきた中で自分でも観たことのない表情が結構あるなと感じたんです。それは、プライベートで自分の人生が変わっている時期だからこそ出せたものじゃないかな。そういう意味でも、この作品と役にめぐり会えてよかったですね。残酷なシーンもあるし、たとえばライトな僕のファンたちは、こういう姿はあまり観たくないと思うかもしれません。でも、これまで会ったことのない自分に会えたことは僕にとって大きいし、この作品の見どころのひとつになっているんじゃないかと思います。

小栗旬4
プロフィール プロフィール

小栗 旬(おぐりしゅん)

1982年12月26日生まれ。東京都出身。O 型。184cm。趣味は野球、音楽鑑賞。
主な映画作品は、「クローズ ZERO」(07)、「ルパン三世」(14)、「信長協奏曲」(15)など。

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Model:Shun Oguri
Photographer:Kosuke Nakashima (PEACE MONKEY)
Stylist:takashi usui(THYMON Inc.)
Writer:JINMUDANJIRO
Editor:Mao Abe(JMP international)
Designer:Sayaka Aizawa(JMP international)

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